商品名は夏目漱石の小説「明暗」のなかで、サラダのことを「サラド」と呼んでいたことから付けられた(画像クリックで拡大)

 広島県の会社が地元の野菜を使って作ったジェラート「Premium SALAD(サラド)」が売り上げを伸ばしている。

 開発・販売を行うマスタード・シード22は、地元の農家を支援するために設立された会社だ。同社代表の岸保宏氏によると、2010年6月に野菜のアイスクリーム専門店「Sazae Style 広島・西条」をオープン。野菜に少し変化を与えながらも、農作物の原点に戻そうとする取り組みを目指し、幅広い世代に愛されるアイスクリ-ムにすることでそのメッセージが伝えらればと考えたという。

 Premium SALADではさらに上を行く味わいを実現するために、イタリアンレストラン「ラ・セッテ」のオーナーシェフ北村英紀氏とレシピを開発。6月頭よりアイスクリーム専門店の店頭のほか、広島県下の天満屋などで販売開始。セット販売だけでも1カ月で250セットを売り上げるなど、徐々に口コミで広まっている。

 「とまと」「アスパラ」「にんじん」「そら豆」の4種類で各525円とやや高めの価格設定だが、食べてみるとそのこだわりが感じられる。「にんじん」は人参のピューレをクリーミーに仕上げており、にんじん嫌いの人でもおいしく食べられる味わい。「アスパラ」はアスパラのソルベとミルクのジェラートを組み合わせており、野菜ごとの食感や色味などの個性を生かしながらも同じ口当たりにならないように工夫されている。

(文/北本祐子)