iPhone向けアプリを公開して間もない、20代ばかりのチーム。今や珍しくないベンチャー企業の姿だが、このチームには他とは大きく異なる点がある。一つは、「ソーシャル」の世界で新たな巨大プラットフォームを作ろうとしていること。そしてもう一つは、日本でのアプリ公開からわずか1カ月にして、米国に渡ろうとしていることだ。

 全く新しいヒット商品、ヒットサービスを生み出す可能性を秘めた最先端ベンチャーを取材するこの連載。今回は、位置情報連動型のアプリを手がけるWondershake(ワンダーシェイク)を取材した。4月には新進気鋭の日本発ベンチャーを集めたイベント「TECLOSION 2011 Spring」で最優秀賞を受賞、投資家からの注目度も急激に高まっているベンチャーだ。

ワンダーシェイクのiPhone用アプリのメイン画面。今のところiPhoneアプリのみの展開(画像クリックで拡大)

チームメンバーのうちの3人にインタビュー。左から、マーケティング担当の伊藤昂介氏、創業者の鈴木仁士氏、iPhoneアプリ開発担当の藤井達也氏(画像クリックで拡大)

 Facebookなどとは違い、ワンダーシェイクはソーシャルネットワーク(SNS)ではない。位置情報を利用したアプリで、foursquareなどに似た仕組みもあるが、ポイントがたまったり、バッジがもらえたりといったゲーム性は付加されていない。

 ユーザーはアプリを立ち上げ、自分が今いる場所をリストから探して「シェイク」する。すると、自分の名前に加えて自分の趣味嗜好の情報がその場所に残る。この情報は周辺のワンダーシェイクユーザーに共有され、趣味の合うユーザー同士では「パーティー」も開ける――。ワンダーシェイクは、ざっとこんな流れで使うアプリ。カギになる要素は3つある。「シェイク」、趣味嗜好の情報の共有、そして「パーティー」だ。