前回はアイ・オー・データ機器の多機能デジタルチューナー「HVT-BCT300S」を紹介したが、今回はHVT-BCT300Sの「ネットワークダビング」機能について紹介していこう。

アイ・オー・データ機器が2011年6月に発売した多機能デジタルチューナー「HVT-BCT300S」。実勢価格は1万9800円(画像クリックで拡大)

 録画対応のデジタルチューナーはアイ・オー・データ機器のほかに東芝やバッファローなどが販売しているが、どの機種も外付けHDDに録画した番組をダビングすることができない。HDDのデータはチューナー本体と1対1対応で暗号化されるため、ほかの機器に接続して録画番組を視聴することなどもできない。これは各メーカーの録画テレビも同様だ。

 だがHVT-BCT300Sは家電AVネットワーク規格「DLNA」を利用したネットワークダビング(DLNAダビング)に対応しており、DLNAダビング対応のBDレコーダーやテレビなどと相互に録画番組を転送できる。BDレコーダーにダビングすれば、HDDに録画した番組をBDに保存することもできる。

家電AVネットワーク規格「DLNA」の模式図。HVT-BCT300Sで録画した番組をほかの部屋のDLNAクライアント対応機器で再生できる。「DLNAダビング」に対応する機器なら、ネットワーク経由で録画番組をダビングすることも可能だ

 「なら最初からBDレコーダーを買えばいいんじゃないの?」と思われる人も多いことだろう。ごもっともだ。もしBDレコーダーをお持ちの読者なら、保存したい番組はBDレコーダーで録画予約すればいい。だが一般的なBDレコーダーは320GBや500GB程度のHDD容量が主流で、見たい番組をどんどんHDDに録りためるには若干心もとない(もちろん長時間モードを使えばたっぷり録画できるが)。HVT-BCT300SならHDDを増やすこともできる(複数台の同時接続には非対応)ので、気軽に録りためて見られるというわけだ。

 つまりBDレコーダーは手軽にBDメディアに保存できるけど、(多くのモデルは)HDD容量が少ないため、あまり録りためられない。一方HDDレコーダーはたっぷりと録りためて手軽にられるが、(一般的なモデルは)ディスク保存ができない。HVT-BCT300SはDLNAダビングに対応したことで、BDレコーダーとHDDレコーダーの良いところを併せ持ったのだと言える。