みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 前回の記事で「…みたい」という言葉を連発して典子さんに失笑されてしまった浩二さんですが、名誉挽回するために典子さんが納得する保険プランを見つけようとしています。

 自分に万が一のことがあった場合に、典子さんが必要としているお金が月額25万円だということは前々回の記事で分かりましたから、あとはその経済的保障を安い掛け金で実現してくれる保険会社を探すだけなのですが、うまくいくでしょうか…。

 浩二さんは、こんなことを考えています。

 「えーっと、僕に万が一のことがあった場合に月額25万円だよな。で、保険というものは、本来60歳までは働いて家計を支えるはずの僕のピンチヒッターってわけだから…』
 「例えば、35歳のときに万が一のことがあった場合、【25万円×12カ月×(60才-35才)】という計算をすればいいわけだな。ってことは、えーっ!? 7500万円も必要なんだ。これじゃあ、今までの保障プラン(=3500万円)では全然足りないってことになっちゃうな」
 「でもまあ、典子と子供たちを守るためには月額25万円の保障は必要なんだから、仕方ないな。各社から僕に万が一のことがあった場合に7500万円が出る保険の見積もりを取り寄せてみよう」

 一般的なおすすめプランのパンフレットを取り寄せた前回の資料請求と違って、今回は、「万が一時に7500万円」という浩二さんのリクエストによって各社から資料が送られてきました。

 これで、あとは掛け金を比べてメリットの高い会社を選べばいいだけの気がするのですが、どうやらちょっと問題が生じたようです。

 浩二さんと典子さんの会話を聞いてみましょう。

浩二さん: 先週の話では、僕に万が一のことがあった場合に月額25万円の保障が必要ってことだったから、各保険会社に資料請求してみたんだけれどね。
思っていたよりも、掛け金、安くならないんだよ。

典子さん: えーっ、そうなの?
家計のコストダウンができればいいなと思っていたのに、なんだか残念ね。
どれくらいになりそうなの?

浩二さん: うん、とりあえず、35歳から45歳までの10年間に、僕に万が一のことがあった場合に7500万円が出る保険の見積もりをいくつか取り寄せてみたんだけれどね、これだけでも、月1万5000円以上になってしまいそうなんだ。

典子さん: えー、高―い。それって、医療保障なんかは別でしょ。
これまでの契約より高くなっちゃうんじゃない?

浩二さん: でもまあ、今まで3500万円だった保障額を7500万円に引き上げたわけだし…。

典子さん: あっ、でもさ。浩二さんに万が一のことがあった場合に、月額25万円の保障があればいいんだから、いつも7500万円の死亡保障が必要ってわけじゃないんじゃない?
例えば50歳になった浩二さんに万が一のことがあった場合は、【25万円×12カ月×10年】の計算で、3000万円で十分ってことになると思うけれど。

浩二さん: そうか。そうだよね。
あくまで保険は、現役時代の僕に万が一のことがあった場合のピンチヒッターだから、保障はいつも7500万円じゃなくてもいいってことだね。