オープンした店舗にこだわらず、競合店の対抗セールを狙え!

 では、せっかく盛り上がっている開店セールに足を運ぶ意味がないというと、実はそうではない。家電量販店がオープンする場合、周辺の競合店では対抗セールを実施するケースがほとんど。ズバリ、こちらを狙うのだ。

 今回オープンしたヤマダ電機がある新宿駅西口は、ヨドバシカメラの本拠地ともいえる場所だ。それもあり、ヨドバシカメラは旗艦店であるマルチメディア新宿西口本店がヤマダ電機のオープンに合わせ、強力な対抗セールを実施していた。しかも、オープンしたヤマダ電機を上回る魅力的な内容だったのが注目される。

新宿駅西口にあるヨドバシカメラの旗艦店「ヨドバシカメラ マルチメディア新宿西口本店」。奥に開店したヤマダ電機の店舗が見える

ヨドバシカメラは、店頭でデジタルカメラの特価販売を予告なく実施。極端な品薄となっている扇風機の在庫がある点もアピールし、ヤマダ電機のオープンに対抗していた(画像クリックで拡大)

 例えば、ヤマダ電機が15日に数量限定で販売したソニーのCore i3搭載ノートPC「VAIO Eシリーズ VPCEB48FJ」は4万9800円(限定200台)だったのに対し、ヨドバシカメラでは上位モデル「VAIO Eシリーズ VPCEB49FJ」を5万9800円(新品)で用意して迎え撃ったのだ。価格はヨドバシカメラの方が1万円高いが、Core i5搭載の上位モデルでスペックは充実している。さらに10%のポイント還元も付いてきた。

 スペックや価格以上に注目したいのが、商品状態の違いだ。ヤマダ電機のセール品は、原則として店舗で使用していた展示品が中心である。それに対し、ヨドバシカメラのセール品はすべて新品という点が見逃せない。

 ビックカメラ 新宿西口店でも、パナソニックの37V型液晶テレビ「VIERA TH-L37S2」(3万9800円、新品)を数量限定でセール販売していた。この商品も、ヤマダ電機が開店当日に用意していたセール品と同じものだった。

 競合店による対抗セール品は、販売当日になって店頭に掲示されたり、予告なしにタイムセールなどで販売されることが多い。事前の告知がないことから、チラシセールとは異なり行列ができることもなく、店頭に行けばすんなり購入できる可能性があるのだ。何はなくとも、競合店が赤字覚悟で放出するセール品に注目したい。

 チラシに掲載された目玉セール品でも、平等に購入できるよう販売方法に工夫を凝らす販売店が現れた。ビックカメラでは、数量限定のセール品は販売当日の朝10時までに購入希望者を募ったうえで、抽選により販売していた。応募時は、ビックカメラのポイントカードの提示と番号の登録を条件とし、1人の客が複数の商品に応募できないように工夫。この方法ならば、特定の客が複数のセール品を買い占めることは難しく、一般の客がセール品を入手できる可能性が高まるわけだ。このような配慮が広まってきたのは福音といえるだろう。

ビックカメラでは、数量限定セール品の販売をチラシで告知。特定の客が買い占めることのないよう、ポイントカードの登録による抽選販売を採用していた。この配慮は一般客にはありがたい(画像クリックで拡大)