スマートフォン2台持ちにうれしい格安SIM

 では、どうすればパケット料金を安くできるのか? 最初に考えたのは、WiMAXやFOMA HIGH-SPEED対応のモバイルWi-Fiルーターを利用すること。スマートフォンの設定メニューでデータ通信をオフに。またはSIMカード自体を取り外し、いわゆる“SIMなし”状態で運用する方法だ。利用するデータ通信を1つに絞ることで、パケット料金を節約しようというわけである。

 しかし、多くのモバイルWi-Fiルーターは、電源を常に入れておかない限り、すぐにインターネットに接続できない。利用する度にモバイルWi-Fiルーターの電源を入れるのでは、定期的なメールチェックすらままならない。このような状態では使い勝手も悪くなる。

 つまり、快適にスマートフォンを使いたいならSIMカードは必須だ。でも、月額料金は安く済ませたい……。そこで一部のユーザーは、別売のデータ通信専用SIMカードに目を付ける。人気があるのは、日本通信の「b-mobileSIM U300」だ。日本通信は、NTTドコモのFOMA網を借り受けてデータ通信サービスを提供している事業者。通信エリアの広いFOMA網を使い、本家のNTTドコモよりも安い料金で、データ通信を利用できる。

 とくにAndroidスマートフォンが人気になってからは、月額2980円で送受信ともに最高300kbpsを得られるb-mobileSIM U300が注目された。こ日本通信には、本コラムでも紹介した「b-mobile Fair」というSIMカードもある(関連記事)。こちらは、データ通信に使ったパケット量で料金を支払う方式。その代わりに通信速度の上限を取り払い、NTTドコモ並の通信速度を得られるようにした。月に250MB程度しかデータ通信を使わないのであれば、月額換算で2087円相当で利用できる。

パケット節約用SIMカードの代名詞なのが日本通信の「b-mobileSIM U300」。送受信を最高300kbpsに制限することで、月額料金を2980円まで抑えた(1年契約で2万9800円、6カ月契約で1万4900円のプランも用意する)(画像クリックで拡大)

今年4月に登場した「b-mobile Fair」。9800円で合計1GBまでのデータ通信を、利用開始から最高120日間利用できる。1GBに達したり、利用期間を過ぎた場合は、8350円で1GBのデータ通信サービス(最長120日間)を追加する(画像クリックで拡大)

 このようにパケット料金節約に一役買うSIMカードが注目される中、ひっそりと登場したのが今回の主役イオン専用b-mobile SIMだ。その名の通り、大手スーパー、イオンの実店舗でのみ販売されるb-mobile SIMである。6月29日時点では、全国126店舗で販売されている。

 イオン専用b-mobile SIMの魅力は、なんといっても月額980円からという低料金だろう。このSIMには3つの料金プランが用意されている。まずは注目の「プラン・A」。送受信は上限100kbpsだが、月額980円で利用できる。2つ目の「プラン・B」は、最高400kbpsで月額料金は2980円。3つ目の「プラン・C」は、メガbpsクラスの通信速度を得られるが、月額料金は4980円と一番高い。

 Twitterで同SIMカードを購入した人の情報を集めたところ、多くの人が月額980円のプラン・Aを選んでいた。筆者と同じように、最安のデータ通信という点に魅力を感じているのが分かる。利用プランは、あとから変更できるので、とりあえず最安プランで加入した人も多いだろう。

イオン限定b-mobile SIMの利用プランや、対応端末、販売している店舗については公式サイトで確認しよう。使い放題プランではあるが、直近3日間に360MB、1カ月に1.2GBを超えるデータ通信を利用する、通信速度の制限をかける場合があるとの注意書きも併記されている。100kbpsのサービスで同条件を超えることは考えにくいが、頭の片隅に入れておきたい(画像クリックで拡大)