電力不足や「水」への心配を解消すべく、水がなくてもできる料理、電力控えめで作れる料理を、0歳児を抱える筆者が考案! トマトジュース、牛乳からノンアルコールビール、そして最強「無水鍋」まで、なるべく水を使わずにできる“おいしい”料理をお試しする! 第10回は「ほうじ茶で鯛めし」。

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 夫の趣味は磯釣りです。

 ゴールデンウィーク中、夫は乳飲み子と妻を置いて釣りに行ってしまいました。昨年は私が切迫早産で入院となり、さすがの夫も大好きな釣りを我慢していた期間が長かったので、まあ、楽しんできておくれと、送り出しました。夫は普段、房総半島もしくは伊豆をフィールドとしていますが、今回は西へ西へと向かい、和歌山の磯での釣りです。

 狙うは、強い引きで磯釣りの人気魚、グレ(メジナとも呼ぶ)。青黒い鯛に煮た魚です。常日頃、磯釣り専門雑誌や釣り具屋で研究した、海面ギリギリに浮かぶウキで、針につけたエサが自然に潮に乗るようなしかけを用意。かすかな当たりも逃すものかと挑んだのだそうです。一方、一緒に行った友人は、大きなウキに、それを沈めるために重いおもりをつけた一見古典的なしかけ。

 軍配は…大きなおもりが、突然「ちゅどん!!!」と音を立てたかのように海面下に沈み、友人が40cmオーバーの真鯛をゲット。友人はその後も快調にヒットを連発し、計3枚の真鯛を釣り上げたそうです。夫はというと、25cm程度のグレを数枚釣り上げたものの、40cmオーバーの真鯛の存在感には敵わず、口惜しい思いを胸に、帰ってくるなりリベンジを誓い、特大のウキを買いに行っていました。

 そして友人が釣り上げた真鯛のうち1枚は、0歳児の初節句のお祝いにと夫に託され、かぶと煮と鯛めしとなって、胃に収まったのでした。

 そんなわけで、今回は無水鍋で炊く鯛めしのレシピです。

 無水鍋は気密性が高く、内部が高温になるので、もっちりとしたごはんが短時間で炊けます。レシピは無水鍋のサイズに合わせスーパーで買い求めた真鯛。これが自分で釣った鯛ならば、家庭での株が上がるかもしれません。

 一見難しそうな鯛めしですが、塩焼きにした鯛をお米の上にのせて炊くだけで、鯛からおいしい出汁が出て、ちょっとしたごちそうご飯になること請け合いです。

 今回は、魚の臭みを消してこうばしい風味も加えてくれるほうじ茶を、水の代わりに使いました。ごはんが炊きあがったら、一度鯛をふたの方にのせ、骨を取り除き、身をほぐしてから、ごはんに混ぜましょう。この、鯛をほぐす作業は、我が家では夫の仕事です。先日は自分で釣った鯛ではないのに、なぜかドヤ顔で身をほぐしていましたよ。

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