人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中身から美しくということだ。

 それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。

 というわけでこの“ビューティフルカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。

<コンセプト>
今、サルーンは国産より欧州車の方が絶対にいい

フォルクスワーゲン「パサート(Passat)」(画像クリックで拡大)

 今のヨーロッパ車の燃費向上は本当にすごい。それも名目的ではなく、実質的にだ。

 日本人からすると、ほとんどのグレードでハイブリッドシステムを搭載してないので「それほどでも…」と思う人もいるかもしれないがそんなことはない。

 今回のフォルクスワーゲン「パサート」も、後述するが、全体のクオリティアップやスッキリしたデザインもさることながら、なによりエコロジー性能がすごい。得意のダウンサイジング技術を生かしたわずか1.4Lの直噴直4ターボ+7段DSGと、アイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回生システムにより、日本の10・15モード燃費で18.4km/Lを達成。これは弟分のゴルフをしのぐのはもちろん、実燃費のすごさが予想される。

 なぜならば国産車にありがちな燃費テストモードに合わせた“受験勉強”とも呼べるセッティングがなされてないので、モード燃費がかなりの精度で実燃費へと繋がるのだ。

フォルクスワーゲン「パサート ヴァリアント(Passat Variant)」(画像クリックで拡大)