レノボ・ジャパン
ThinkPad X1

13.3型ワイド液晶を備えたThinkPad史上最薄のモバイルノート。CPUには標準電圧版のCore i5-2520M(2.50GHz)またはCore i3-2310M(2.10GHz)を搭載する。ディスプレイの解像度は1366×768ドット。直販価格は13万9860円から(キャンペーン価格)(画像クリックで拡大)

 「持っていることがステータスシンボルであり、人に見せたくなるマシンを作りたかった」――。こう語るのは、5月にレノボ・ジャパンが発売した「ThinkPad X1」の開発責任者の田保光雄氏だ。

 ThinkPadと言えば、1992年の誕生以来、質実剛健なビジネスツールとして企業やパソコン上級者に愛用されてきた。黒くて四角いシンプルな外観は、当時からほとんど変わっていない。ThinkPad X1は、ThinkPad史上最薄のスタイリッシュなボディーが最大の特徴だ。厚さは16.5〜21.3mm。スマートフォンや液晶テレビに使われるゴリラガラスを使ったディスプレイ面は、ベゼル(額縁)と一体感がありスマートに仕上がっている。

 デザイン性を高めた狙いについて同社の製品事業部プロダクトマネージャーThinkPad製品担当の土居憲太郎氏は、「弊社の企業向けパソコンの日本でのシェアは10%程度。それ以外の9割の企業や人にThinkPadの良さを分かってもらうための新しい商品」と話す。ThinkPadには、悪く言えば堅いイメージがある。そのイメージは大切にしつつ、今までThinkPadを手にしたことのない人に訴求するのが狙いだ。ThinkPadの製品名は、通常、アルファベットの後に3桁の数字がつき、百の位がインチ数を表す。このルールに当てはまらないThinkPad X1は、新しいカテゴリーの第1弾商品であることを示している。

 背景には企業向けパソコン市場の変化がある。システム管理者の若返りにより、法人向けであっても、ビジネス色が強いものより、デザインや機能など、一般消費者向けパソコンの要素を含むものが求められる傾向が強くなっている。個人のパソコンやタブレット、スマートフォンを企業で使う動きも加速している。「個人用と法人用の垣根がなくなっている」(常務執行役員研究・開発ノートブック製品担当の横田聡一氏)。市場の変化がThinkPad X1投入の要因でもある。

左から回路設計を担当した米田雅春氏、機構設計の森野貴之氏、デザイナーの嶋久志氏、開発リーダーの湯沢茂氏、開発責任者の田保光雄氏、開発部隊の取りまとめや海外との調整役を務めた森直樹氏 (画像クリックで拡大)