薄型テレビの高画質化はとどまることを知らないが、それとは逆に、音質はほとんど進化していない。フロントサラウンドや自動ボリューム調整など、機能面では充実している。だが根本的な「音の良さ」については、薄型テレビが高級品・贅沢品だった頃のモデルに比べて退化している感がある。薄型化が進むとスピーカーを設置するスペースが狭くなり、それが音質に悪影響を与えているのである。

 テレビの音質不満を持つ人にお薦めしたいのがスピーカーシステムだが、ホームシアターシステムは場所を取るし高額なのであまり買いたくない、テレビラックもあるのでシアターラックも買いたくない……という人にお薦めなのが、電源を内蔵する小型アクティブスピーカーシステムだ。

 以前にもロジクールのPCスピーカー「Z623」を紹介したが、今回はもっと手軽に設置できる東和電子の「Olasonic TW-D7OPT」を紹介しよう。

光デジタルとアナログ入力を搭載 バランスの良い音色が特徴

 TW-D7OPTは東和電子が2011年6月10日に発売する2chアクティブスピーカーで、価格はオープン。予想実売価格は1万6800円前後だ。10W+10Wのスピーカーを採用し、光デジタル入力とアナログ入力(ステレオミニジャック)の2系統を備える。

 スピーカーのエンクロージャー(筐体)は卵形を採用しており、小型ながら同程度の箱形エンクロージャーに比べて高剛性を実現しているという。卵形は箱形に比べて箱鳴りなどの不要音や定在波(波形が進行せず、その場に止まって振動しているように見える波動)が生じにくいため、小型でも迫力のあるサウンドを実現できる。

東和電子が2011年6月10日に発売する薄型テレビ専用アクティブスピーカーシステム「Olasonic TW-D7OPT」(予想実売価格1万6800円前後)。今回はシャープの小型液晶テレビ「AQUOS K5シリーズ」と組み合わせて使ってみた(画像クリックで拡大)

スピーカーに左右の違いはない。卵形のエンクロージャーを採用しており、小型ながらバランスの良い音を奏でる(画像クリックで拡大)

シリコンのインシュレーター(制振器)の上に設置する(画像クリックで拡大)

TW-D7OPTの本体 前面に入力切り替えボタンや音量調整ボタンなどを備える(画像クリックで拡大)

背面に光デジタル入力端子を備える(画像クリックで拡大)

右側面にはアナログ入力端子(ステレオミニジャック)とヘッドホン出力端子を備える(画像クリックで拡大)

TW-D7OPTに付属するリモコン。中央には、急に音量が変わった時に6dBの音量調整が可能なアッテネーターボタンを備える。ミュートや入力切り替えなどもリモコンでできる(画像クリックで拡大)

 魅力的なのは、オートパワーオン・オフ機能を搭載している点だ。スピーカーシステムの面倒な点は、HDMIリンクに対応するアンプやシアターラックなどを除き、テレビと電源が連動しない点にある。外部スピーカーから音声を聞く場合、テレビの電源とは別にスピーカーの電源もオンにしなければならない。ユーザーが一人だけならたいした手間ではないが、奥さんや子どもも使うとなると、「あれっ、音が出ない!」なんてことにもなりかねない。

 本機は常にテレビスピーカーとして使えるように、光デジタル入力とアナログ入力に連動して電源を自動的にオン・オフする機能を備えている。テレビの電源が付くと(音声が流れると)オンになり、オフになると(音声が消えると)約30秒程度で本機の電源がオフになる。光デジタル入力の場合は本機のリモコンで音量を調節する必要があるが、アナログ入力の場合はテレビのリモコンで音量調節が可能なので、より手軽に利用できる。