みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

前回前々回の記事でみなさんにお伝えしたポイントは、

 「賃貸と持ち家の損得勘定はさほど変わらない」という事実です。

 世の中は思ったよりもうまくできていて、損得のバランスがとれるような価格で落ちついているのです。「賃貸は家を借りる選択、(住宅ローンを組んで購入する)持ち家はお金を借りる選択」と言い換えることもできます。つまり双方ともに「第三者の資産を借りて居住している」という構図に変わりはなく、第三者から借りる資産が不動産なのかお金なのかの違いだけなのです。

 とここまでお話すると、前々回の記事の冒頭で紹介した私のアドバイスの意味が理解していただけるのではないかと思います。

「どちらも損得ありませんよ。賃貸と購入、どちらにもメリットとデメリットがあります。お好きなほうを選択していただくとよいと思います」

 さて、前回の記事で近未来の住宅購入を保留とした田中さん夫婦ですが、先日訪問したマンションギャラリーの営業マンからのアプローチは続いているようです。

 どうやら、住宅購入へのモチベーションが下がりつつあることを察した営業マンは、「住宅ローン減税」の話を持ち出してきたようです。

典子さん: さっき、マンションの営業の方から、電話があったよ。とりあえず、「購入は保留にすることにした」って言っておいけど、「住宅ローン減税がなくなっちゃうからどうせ買うなら早いほうがお得」って言ってたよ。どう思う?

浩二さん: そう言えば、聞いたことあるぞ。たしか去年マンションを買った先輩は税金がすごく安くなったって言ってたよ。

典子さん: すごくって、どれくらいなの?

浩二さん: 具体的に金額を聞いたわけじゃないけれど、「やっぱり買ってよかった!」って言っていたよ。

典子さん: そうなんだ・・・。ねえ、その「住宅ローン減税」って制度、調べてみない?
電話では、営業の方が「最大400万円得する」って言ってたよ。

浩二さん: えっ、400万円??

典子さん: うん、しかも、来年は300万円、再来年は200万円で、その先は0円になっちゃうんだって。

浩二さん: 400万円も得するんだったら、ちょっと考えてもいいかもね。
その制度、まずは調べてみようよ。