第11回大会となる「2011年 世界シンクロナイズドスケーティング選手権」が2011年4月8日・9日、フィンランドのヘルシンキで開催される。日本代表チームは、2年連続出場の「神宮Ice Messengers Grace」(神宮アイスメッセンジャーズグレース)。シンクロスケートはフィギュアの一種目ながら、日本ではまだまだ知名度が低い。世界的に見ても、オリンピック種目入りを目指す“後進途上”にある競技だ。だが、この10年でその進化は著しく、出場チームの技術レベルは年々高度になっている。選手はどんな練習を重ねているのか。大会前の練習リンクを訪ね、同チームを率いる志尾佳津子ヘッドコーチと、星野有衣子コーチにシンクロスケートの現状を聞いた。

※本編は、「シンクロスケート」シリーズ後編です。初めてご覧になる方は、前編の記事も併せてお読みください。

16人の呼吸が合えばすべての動きが合う。それが一番難しい

 シンクロスケート(正式名シンクロナイズドスケーティング)は、16人のメンバーが同じスピードに乗り、複雑なステップを組み合わせてフォーメーション(隊形)を変えながら、さまざまな要素(エレメンツ)を表現する。見どころは16人の動きがシンクロする美しさと迫力。それは“難しさ”でもある。

 「ポイントは呼吸を合わせること。息を吸ったり吐いたりする呼吸が合うとすべてが合ってくる。ただそれが一番難しい」(志尾佳津子ヘッドコーチ)

 こちらの動画は、世界選手権を目前に控えた神宮Ice Messengers Graceの練習の様子だ。志尾ヘッドコーチとともに、スタンド席から演技にダメ出しをする星野有衣子コーチの声がリンクに高らかに響く。

神宮Ice Messengers Graceの練習風景。東京都西東京市東伏見にあるスケートリンク、ダイドードリンコアイスアリーナにて撮影(2011年3月)

神宮Ice Messengers Graceの練習風景。東京都西東京市東伏見にあるスケートリンク、ダイドードリンコアイスアリーナにて撮影(2011年3月)