インターネットを安全に使うためには、欠かせないと言われる「セキュリティーソフト」。それもそのはず、今や1.5秒に1個の新しい「マルウエア」(コンピューター・ウイルスの含めた悪意のあるソフトウエアの総称)が生まれているという。この脅威はパソコンだけにとどまらない。世界中で急増しているスマートフォンが狙われ始めたのだ。今回のクラウド調査隊は、早急に取り組みたいスマートフォンのウイルス対策について考えていこう。

パソコンではセキュリティーソフトを導入するのが常識。それなら、スマートフォンはどうなの?(画像クリックで拡大)

 なぜ今、スマートフォンのセキュリティー対策に取り組もうとしているのか? それは、ウイルスの脅威がすぐそこまで迫ってきたからだ。特に急を要するのはAndroid搭載のスマートフォン。これを狙ったウイルスが初めて確認されたのは昨年8月、勝手に有料のSMSを送信して料金を請求するというものだった。さらに同12月には、遠隔操作によって端末の位置情報などを不正送信するボット型のウイルスも見つかっている。

 今年に入ってもAndroidを巡るセキュリティー状況は厳しくなるばかり。今年2月には、とうとう日本語の不正Androidアプリが見つかった。そして3月には、公式のAndroidマーケットで配布されていたアプリからも、個人情報などを盗み出す不正アプリが発見されている。グーグルでは同アプリを削除したほか、遠隔操作によって不正アプリをアンインストールするなどの対策を講じた。

 Androidアプリは、iPhoneアプリと違い、Androidマーケット以外でも配布できる点が魅力のひとつになっている。今年2月までに発見されたウイルスは、この自由なアプリ配布の仕組みを利用していた。それまでは「Androidマーケットからアプリを入手していれば大丈夫!」と甘く考えてきたが、公式アプリも安全とは言い切れないとなれば話は変わってくる。個人的には、3月24日に「Xperia arc」を購入したこともあり、Android端末のウイルス対策に踏み切ったわけだ。

昨年8月、ロシアのセキュリティーソフトメーカー「Kaspersky Lab」がAndroidのウイルスを初めて発見した

シマンテックによる不正なアプリについての報告。第三者のアプリ配布サイトにある日本のアプリの海賊版にウイルスが含まれていたことを確認したという

3月初め、米シマンテックなどが公式のAndroidマーケットで不正アプリが発見されたと報告