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キャメルのコートにシャツ、グレーのカーディガンの優しい色合いのコーディネート。レッドのスカートで上品な印象に(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 ブラックやネイビーなどのダークトーンが中心だった原宿で、昨年秋冬から増えてきたのが「キャメル」。ラグジュアリーな雰囲気が漂う高貴なカラーは、これまで若年層にはあまり用いられなかった。しかしモードブランドなどが多用したため、原宿でも一気に目立つようになった。

 もともとラグジュアリーブランドではよく使われていたキャメル。特にウール素材のものでは必ずと言っていいほど使われており、秋冬の定番色となっている。レッドやブルーのような刺激がなく、落ち着いているため、男女問わずやや年配向けのブランドが好む傾向が強かった。

 そこにこれまでブラック一辺倒だったモードブランドが、ジャケットやコートなどにキャメルを使うケースが急増。理由は、シルエットのトレンドがスキニーからやや細身にシフトし、ラグジュアリーブランドのような少し余裕を持たせたシルエットでエレガントさを出そうとしているためだ。「モノトーンorビビッド」というイメージが強いモードブランドがディテールでしか差別化できない現状からの脱却を狙い、キャメルを使うことでラグジュアリーへの昇華を差別化の糸口にしようとしている面もある。

 やや年配向けのカラーなのでスタイリングが難しそうに思えるが、モードとの相性は非常に良い。ゆったりとしたシルエットよりもモード系の細身のほうがすっきりとしており、「モードブランドのキャメルが好き」という年配者も多いと思う。また、キャメルは使っていてもブラックをメインカラーに据えるブランドが多いため、色の組み合わせで大きく外れることはない。休日の華やかさを感じるラグジュアリーとは異なる、モダンなシティスタイルといえる引き締まったカラーリングとなり、ビジネスパーソンでも取り入れやすいだろう。