1本263円、9本入2630円\(ギフト箱入り\)、12本入3150円。“黒帯”や“加賀鳶”といった有名な日本酒を輩出する同酒蔵の自信作。すべての酒を米と水のみで醸す純米蔵で全国にファンも多い(画像クリックで拡大)

 ハイボールや低アルコールリキュールの販売が好調と言われている、ここ数年のアルコール市場。そこにニューフェースが登場し、話題を呼んでいる。金沢市にある老舗酒蔵「福光屋」が発売した、日本酒ベースのスパークリング・低アルコール酒「酒炭酸」がそれだ。

 シリーズのラインナップは、純米大吟醸酒と炭酸ガスを組み合わせた「粋 SUI」、長期熟成酒に炭酸ガスを封じ込めた「熟 JUKU」、純米酒にトニックウォーターをブレンドした発泡性の低アルコールカクテル「爽 SOU」の3種類。アルコール分が10数度ある純米酒の味わいを損なうことなく6度まで下げ、炭酸を封入。アルコール初心者から本格的に酒をたしなむ熟年層まで、幅広い年齢層が日本酒を新スタイルで楽しめるよう開発された。

 昨年12月10日に発売。女性を中心に人気を集め、クリスマスや忘年会といったパーティシーズンも追い風となって、予想以上の売れ行きに。直営店4店舗と、同社オンラインショップのみでの販売だったものの、2~3カ月分と見込んだ初回生産分は、発売数週間後の年末にはすでに3種類とも品薄状態になった。

 グラスに移しかえず、栓を開けてそのまま飲めるRTD(Ready To Drink)感覚のスリムボトルや、スパークリング酒・リキュールというおしゃれ感もあり、女性がギフト用に購入することも多い。当初は単品のほかにギフト用12本セットを販売していたが、「手土産用に、もう少し手軽なギフトセットがあれば……」というユーザーのリクエストも多く、2月から専用ボックスを用意して9本セットも販売を開始した。歓送迎会・花見シーズンを迎えるこれからの時期、ますます人気に拍車がかかることだろう。

(文/梶 里佳子)