「60分キャンディ」105円。味はレモンとサイダーの2種類。世界一長時間なめられるキャンディとして、ギネスにも申請中(画像クリックで拡大)

 創業70年の金平糖の老舗メーカー、大阪糖菓(大阪府八尾市)が2010年12月に発売した、60分間なめ続けられる棒付キャンディ「60分キャンディ」が人気だ。

 じつはこの製品、20年前に北海道で一本釣りをしている漁師の「漁中は手がふさがって、お腹がすいても何も食べられない」という悩みを解決すべく、同社の野村卓社長が開発したもの。「大玉マーブル」という特殊な製法のキャンディで、金平糖と同じように大釜で再結晶させて少しずつ大きくするため、3cm大にするには約1カ月もかかる。水飴を使用した一般のキャンディと違い、室温で溶け出したり劣化したりすることがないため、むきだしでポケットに入れていつでもなめることができる。そのため漁師を中心に、手が汚れるため農作業中に間食ができない農家の人々などにファンが多く、年間20万個を売るロングセラー商品だった。

 昨年、30分以上かめるガムが話題になった際、野村社長は「うちのキャンディのほうがもっと長時間なめられる」との対抗意識から、一般向けに商品の再開発を決意。従来品よりさらに直径を3mm大きくし、来客時などにすぐに口から出して置けるように棒をつけて発売した。年明け早々クイズ番組「雑学王」などで取り上げられ、さらに新聞で紹介されたことから、同社サイトの注文が急増した。店頭での販売は現在は同社が運営するミュージアム内のみだが、全国の問屋からのサンプル商品請求が殺到している。近く小売店にも出回る予定で、一気に全国的に人気に火がつきそうだ。

(文/桑原恵美子)