みなさん、こんにちは。

 ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 前回は65歳まで月額40万円の生活をすると、2億円近いお金が消えていくことが判明しました。しかし、ご夫婦はまだたくさんの支払いをしなくてはなりません。

 所得税や住民税、社会保険料など、意思に関わらず支払いを求められるものもありますし、住宅や教育費、レジャー費用など、ご夫婦の考えや状況に基づいて支払うものもあります。前回、“田中さんが使えるお金はあと1億800万円”と書きましたが、はたして、この金額で人生を楽しむことはできるのでしょうか。

 人生には解決しなくてはならない経済的な課題がいくつかありますが、今回は比較的“軽い”課題について考えてみたいと思います。

 2月も終わりに近づきつつある週末の朝、結婚して1年たった田中さん夫婦はクルマの購入を考えています。今回は、田中さん夫婦がクルマを保有する選択をした時のコストを考えていきたいと思います。

浩二さん: 結婚してから、あっという間に1年がたったけれど、2人の生活で必要なものは、ひと通りそろったんじゃないかな。

典子さん: うん、そうね。でも、うちにはクルマがないわ。お隣さんみたいに、たまには夫婦でドライブを楽しむ生活もいいと思うけれど、どう思う?

浩二さん: そうだね。そろそろ暖かくなってきたし、どこか楽しいところに行きたいよね。

典子さん: じゃあ、買っちゃおうよ。マンション前の駐車場、空きがあるみたいだし。

浩二さん: よし、そうしよう。年度末だから安くしてくれるかもよ。

典子さん: そうだね。じゃあ早速、ディーラーに行きましょ!

 田中さん夫婦は決断力があるようです。この会話のあと自動車ディーラーへ出向き、1時間ちょっとの商談で300万円のクルマを購入する契約をしました。

 1年間で必要なものをひと通り買いそろえたため、手元に多くの現金がなかった夫婦は、300万円のローンを組みました。まずはこの負担を考えてみたいと思います。