次回からは、いよいよ、田中さんの人生を具体的に覗いていくことにします。

 2010年に結婚したばかり、現在25歳の田中さんは、これから大小のライフイベントと直面していきます。自分の身の丈に合った生活リズムを考え、今も未来も安心で楽しい人生を歩んで行こうとするその姿を、一緒に見ていきましょう。

 これからは、年金制度や社会保障制度、税制の変更など、もしかしたら夫婦のライフプランの足を引っ張る出来事があるかもしれません。それでもやはり、夫婦は(多少長生きしたとしても)3億円のお金が尽きないように生きなくてはなりません。

 繰り返しになりますが、今後、夫婦の元に入ってくる収入は約3億円です。つまり、これから3億円を使うことができるわけですが、住宅や車の購入、子供の教育費など、1つのライフイベントを乗り越えるたび、そして、1つの欲求を満たすたびに、3億円の収入からその費用が差し引かれていきます。

 もし定年までに3億円を使い切ることがなければ、田中さん夫婦は、きっと定年後にゆとりを持って暮らすことができるはずです。

 このコラムでは、毎回、田中さん夫婦が『あと、どれくらい使えるか』という金額を具体的に示しながら、話を進めていきます。

 人生でお金が尽きる恐怖と向き合わないようにしたい、田中さんはそう願っています。みなさんが田中さんだったらどう考えるか、そんな視点で、気軽に、でも真剣にこのコラムとお付き合いください。

著者

山田英次(やまだ えいじ)

山田英次

ブレインズパートナー有限会社代表取締役、ファイナンシャル・プランナー。
私立麻布高校を卒業し、慶應義塾大学にて国際経営学を専攻。外資系金融機関を経て、独立系金融コンサルティング会社を設立し、現在は主に全国各地で開催される講演会を通じてのアドバイスを精力的にこなす。住宅購入、教育資金、セカンドライフに向けた資産形成など、個人の生活に密着したコンサルティングにおいて、多くの実績があり、幅広く支持されている。URL:http://www.brains-p.com/