“生涯年収3億円”から考えてみる

 それでは、身の丈に合った判断による支出の累計、つまり“人生の妥当な支払い総額”とはどの程度なのでしょうか。これを考えるには自分が人生でどれだけ稼げるか、つまり生涯賃金を考える必要がありますが、皆さんは自分の生涯賃金を考えたこと、ありますか?

 もしあなたが普通の人ならば、人生で支払える総額は「3億円」程度といえます。

 下記の2つのグラフをご覧ください。一般的な男性が、一生でどの程度の収入を得るかを表していますが、学歴や会社の(人数)規模によって、ずいぶん違うのが分かります。

資料:厚生労働省 「賃金構造基本統計調査」
注:新規学卒から定年まで同一企業で働き続けた場合の生涯賃金(画像クリックで拡大)

 今回のコラムの主人公となる田中さんが勤めている会社の社員数が500人程度だったとした場合、平均的に頑張れば、60歳までにおおよそ2億6000万円の収入を得ることになることが見て取れるかと思います(田中さんは4大卒の設定)。

 また、田中さんには400万円の年収がある妻・典子さんがおり、今後10年間は働くと宣言してくれていますので、この合計となる4000万円も世帯収入として計上することができます。

 よって、結婚したばかりの田中さん世帯が一生の間に得る就労収入は、

2億6000万円+4000万円=3億円

 となるわけです。