日経トレンディネットでは、「300万人編集会議」というコミュニティサイトをオープンした。これはその時々の旬なテーマについて話し合うネット上の「編集会議」。オープンと同時に開設した特集班のテーマが「手帳術」だ。議論の口火を切るべく、手帳の達人たちがまず集まった。

この座談会の内容について、達人に直接、質問や意見をぶつけてみませんか? 300万人編集会議に専用トピが立ちました。

――12月某日、東京・四ツ谷の某所で手帳術について語り始めた、3人の「手帳の達人」。夜が更けるにつれて、トークはどんどんと深みを増していく。やがて話題は「サラリーマンの歴史」について……。

(この記事は座談会の第3回です。第1回第2回もご覧下さい)

3人の「手帳の達人」たちのマニアックトークは続く……(画像クリックで拡大)

「ラリーカーとフォークリフトを比べるから、わからなくなる」

納富廉邦氏(以下、納富):で、話は戻りますけど、手帳術なんて、そりゃ人それぞれである。

高畑正幸氏(以下、高畑):人それぞれであるんだけれども。やっぱりそれなりに、先駆者が作ってきた、ある程度いい方法というのがきっとある。例えば鈴鹿のサーキットを攻めるのであれば、アウトコース走っててコーナーに来て、ブレーキングをしてインにはまって、アウトインアウトで抜けていくのが一番速くて。この時に何速から何速に変えるみたいなのが、サーキットって、それぞれのポイントでほぼ決まってるわけですよ。ここは何速でいかなきゃダメだというのが決まってる。

舘神龍彦氏(以下、舘神):それまでにそこのラインにどうやって入るかみたいな。

高畑:そう。ほとんど理想のラインはあの中で決まっていて、別にどう走ったっていいじゃんって思うかも知れないけど、スピード出そうと思ったら、先人の積み重ねは有効。1から自分で、ここはこうだっていうのを発見していくのもいいけど、でもなんとなく知ってれば、そこからスタートできるわけじゃないですか。そういうところが手帳術にもある。

 別に鈴鹿走ってる人だけじゃなくて、フォークリフトで荷物運んでいる人にも、後輪はここで回しとかないと、ここでフォークを上げとかないと、みたいなのがあるじゃないですか。ラリーの人だとドリフトの仕方とか。そういうセオリーがそれぞれある。だけど今は、フォーミュラーカーとラリーカーとフォークリフトが同じ場所に並んでいて、さあ、どれがいい、って言ってるから良くわからなくなる。全く種類が違うはずの手帳を並べて、さあどっちがいいんだと。

舘神:ただ一つ言えるのは、サラリーマンのワークスタイルというのは、ある程度共通で、その前提では、こういう走り方がいいだろう、みたいなものが、手帳術の話をしているときの暗黙の前提としてあると思うんですよ。