日経トレンディ

 この記事は2010年12月29日発売の「日経トレンディ2月号」から転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

 新春恒例の福袋。百貨店の書き入れ時である初売りに客を呼び寄せる目玉として、2011年も各社、知恵を絞った福袋を販売する。

 以前は、福袋といえば中身が見えず、開けるまでの楽しみがある半面、不要なものが入っていることも多かった。しかしここ数年は、中身を見せて売るタイプの福袋が中心になってきている。何が出てくるのかわからないわくわく感よりも、「欲しいものが確実に入っている安心感を求める傾向が強まっている」(三越銀座店)。また、新年を待たず、年内に福袋の販売を開始する店が増加。東武百貨店池袋本店では、11月から「はや得福袋」の販売を開始。婦人服やおせちの福袋など、種類も豊富にそろえている。「早くから福袋を打ち出すことで、年末商戦に弾みを付けることができる」(東武百貨店)という。

 中身にも変化が見られる。最近、各百貨店が力を入れているものの一つが、体験型の福袋。08年に、都内大手百貨店では三越銀座店が初めて、1日店長体験ができる子供向けの福袋を販売。翌年以降、そのほかの百貨店も続々と体験型の福袋を投入した。2011年も、東武百貨店の「東京スカイツリーの建設現場に入ってスペシャル体験福袋」や京王百貨店の「農業体験福袋」、西武池袋本店の「親子でインフォメーションガール体験福袋」など、ユニークな商品が登場している。

今しかできない体験

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●東京スカイツリーの建設現場に
入ってスペシャル体験福袋

(東武百貨店)限定10組20人 2011円

 建設中の東京スカイツリー内部を見学できる。現場内での記念撮影や施工主によるタワーの造り方の説明の他、記念品が付く。東武百貨店全店舗で販売。応募期間は12月26日~1月2日。

 

専門家の指導付き農業体験

●農業体験福袋

(京王百貨店)限定10組20人 1万円

 京王線沿線にある恵泉女学園大学での農業1日体験。野菜の植え付けの実習や、収穫後の楽しみ方としてジャム作り体験などを用意。イタリアンレストランでの有機野菜を使ったランチもセットされている。応募期間は12月26日~1月5日。

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「NHK趣味の園芸やさいの時間」で講師を務める恵泉女学園大学の藤田智教授が指導する(画像クリックで拡大)

 

母娘でデパートガールに

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●母娘でインフォメーションガール
体験福袋

(西武池袋本店)限定5組10人 2011円

 全館リニューアルで新しくなった同店の制服を母娘で着用し、受付やエレベーター前での案内、店内放送の体験ができる。社員食堂での食事も付く。応募期間は12月26日~1月3日。