“家電エコポイント狂想曲”も一段落し、いよいよ2011年に地上アナログ放送終了の年を迎える。テレビは「見られればいい」と思っている人にとって地デジ完全移行は、見慣れた、使い慣れたブラウン管テレビが使えなくなってしまうだけの不愉快なものかもしれない。だが実際には「画質が変わる」だけではなく、地デジならではの便利な機能も使えるようになる。それが今回紹介する「データ放送」だ。

ニュースや天気予報、交通情報など便利な情報が満載のデータ放送サービス(画面は日本テレビのもの)(画像クリックで拡大)

 「データ放送? ああそれって昔の『キャプテンシステム』(※)みたいなやつでしょう?」などと侮(あなど)るなかれ。実際に使ってみると、「できるビジネスパーソンになるためにはデータ放送を使いこなせ!」と言い切ってもいいほど“使える”サービスなのだ。

※キャプテンシステム……日本電信電話公社(現NTT、分割後はNTTコミュニケーションズ)が1984年からサービスを開始した、ビデオテックス網を利用した文字通信システム。地方自治体や国鉄(現JR各社)、各種企業が情報を提供していたが、2002年にサービスを終了した。

単なる情報提供だけでなく、双方向機能でクイズやゲームも楽しめる

 データ放送は地上アナログ放送から地上デジタル放送へ移行する上で一つの目玉となる機能で、デジタル放送の帯域内で映像や音声のほか、番組に関連する情報や画像、そのほかさまざまな情報を伝送できるサービスのこと。料理番組に登場したレシピ、野球やJリーグのスコア、選手紹介、順位表、ドラマのあらすじや登場人物、人物相関図などを掲載することで、番組をより深く楽しめるようになる。

フジテレビで放送中の『華麗なる遺産』(毎週月~金 昼2時7分~)のデータ放送ページ。人物相関図やキャスト紹介、あらすじなど充実している(画像クリックで拡大)

 投票やクイズ解答などができる双方向機能もあるので、これを利用してゲームを楽しんだり、クイズに答えてプレゼントに応募するといった楽しみ方もできる。

双方向機能を使ってゲームを楽しめるNHK教育のデータ放送サービス(画像クリックで拡大)

NHK教育で放送中のアニメ『バクマン。』(毎週土曜18時~)は視聴するとたまる「アニメマイル」で、スペシャル動画の視聴やコンテンツのダウンロードができるというユニークな取り組みをしている(画像クリックで拡大)

TOKYO MXテレビの情報番組『5時に夢中!』のデータ放送サービスは、番組スタッフや視聴者によるTwitterを利用した“つぶやき”などを掲載している。こういった、より番組を楽しめる仕掛けがあるのもデータ放送の魅力だ(画像クリックで拡大)

お出かけ前にぜひチェックしておきたい、NHK総合が提供する道路交通情報サービス(画像クリックで拡大)

こちらは出勤や登校前に便利な時刻表を表示してくれる、日本テレビの「駅探」サービス(画像クリックで拡大)

 放送局やチャンネルごとに、データ放送のポータルサイトのようなページが用意されており、番組視聴中にリモコンの「d」や「データ放送」などと書かれたボタンを押すと放送画面が縮小されてデータ放送のページが登場する。

 基本的には「d」ボタンを押すとデータ放送のポータルページが表示されるが、視聴中の番組によっては専用の特設ページが表示されることもある。局によってデータ放送に対する力の入れようが異なるので、好きな番組の視聴中には一度「d」ボタンを押してみることをお勧めしたい。