ファイルの転送速度はDropboxが優る

 最後に、iPhoneアプリを使い比べた時に気になった「ファイルの転送速度」について、パソコンを使って再検証してみたい。Dropboxの落とし穴としても紹介したように、“転送速度の遅さ”はストレスの元だ。ファイルを自動的に同期できるのはいいが、アップロード、ダウンロードに時間がかかるようだと、USBメモリーなどでやり取りしたほうが早い! という話になってしまう。

 転送速度のテストは、約6MBのJPEGファイルを5つ、容量にして約30MB分をSugarSyncとDropboxでそれぞれ同期し、アップロード作業が終わるまでの時間を計測した。テスト機は、パナソニックの「Let's note S8」。Core 2 Duo P8700(2.53GHz)、160GBのSSD、4GBのメモリーを搭載している。OSはWindows 7 Professional(64ビット版)。通信回線には、下り約3~5Mbps、上り約1MbpsのWiMAXを使った。

 テスト結果は表のとおり。iPhoneアプリで体感した転送速度の違いが如実に表れた。Dropboxが4分23秒でアップロードを終えたのに対し、SugarSyncは7分55秒と、3分30秒以上も余計に時間がかかっている。利用時間帯によっても差があるのかと思い、早朝、日中、深夜と時間帯を変えてテストしてみたが、いずれもSugarSyncのほうが遅かった。

ファイル転送速度のテスト結果。約30MBのファイルをDropboxの「My Dropbox」フォルダー、SugarSyncの「マイブリーフケース」で同期した(画像クリックで拡大)

 個人的にはDropboxですら転送速度が遅いと感じているだけに、残念な結果だ。現在、Dropboxで約75GBのファイルを同期させている筆者。このファイルをすべてSugarSyncへ移行するのは、まだ現実的ではないというのが、現時点の結論だ。もっとも1年ぶりにSugarSyncを使ってみて、機能面の充実には感心した。当面はDropbox(有料100GB)をメーンに、サブでSugarSync(無料5GB)という体制を続けることになりそうだ。転送速度が改善され、iPhoneアプリとの連携が強化されるようなら、DropboxからSugarSyncへの乗り換えをもう一度検討してみたい。

著 者

原 如宏(はら ゆきひろ)

パソコンから食べ物まで、ジャンルにこだわらず手がけるライター界のなんでも屋。モバイルノート&iPadをカバンに入れ、365日都内のカフェを巡りながら執筆活動を続けている。主な連載はYomiuri Onlineの「トラブル解決Q&A」など