Q2 :ワクチンの型は誰が決めているの?

 毎年、2月に World Health Organization(WHO)が専門家を招集して、北半球で接種するワクチンに、どのウイルスを含めるか、会議を開催しています。それに基づき、各国の当局が、自国でのサーベイランスの結果を加味して、自国で製造するワクチンの型を決定します。

 日本では、厚生労働省健康局の依頼に応じて、国立感染症研究所が国内サーベイランスの結果と、WHOの推奨株等を総合的に検討し、3月末までに次シーズンのワクチン株を選定します。これに基づいて厚生労働省が決定・通達しています。

 現在主流のワクチン製造方法は、有精卵にウイルスを接種して増殖させ、それを採取、精製処理します。そのため、大量の有精卵が必要であり、かつ一定量のウイルスを得るには、時間を要します。そのため、型を決めてから製造して、ワクチンは8月には完成し、国家検定を受け、出荷されるのは9月末になります。

 有精卵が必要であるため、猛暑や『鳥インフルエンザ』流行など、外的要因によって鶏の成育が影響されると、ワクチンが十分に製造できなくなります。そのため、培養細胞を使うなど、より安定的にワクチンが製造できる方法への切り替えが急がれています。