「瞬間美食」はチキンカレー、グリーンカレー、野菜カレー、ビーフカレーの4種類。販路はスーパーや通販のほか、アウトドア専門店も(画像クリックで拡大)

 湯を注いで10秒でカレーができる――。昨年9月に発売されたフリーズドライタイプのカレー「瞬間美食」シリーズ(天野実業)が徐々に売り上げを伸ばしている。

 最大の特徴は、「本格感」。レトルトカレーがドロッとした欧風カレーが中心なのに対し、同シリーズは南インド風「チキンカレー」やタイ風「グリーンカレー」など、アジアのサラッとしたカレーが中心。フリーズドライの製法上、ドロッとさせるのが難しいという理由もあるが、本格志向のラインアップとなっている。

 さらに、大半の商品で小麦粉を使っておらず、カロリーも120~130kcal程度のものがほとんど。野菜などの色が鮮やかに出るのも、フリーズドライの特徴という。食べてみると、スパイスがかなり利いているうえに肉や魚介といった食材の素材感もしっかりあって、言われないとフリーズドライと気が付かないレベルだ。

 ラインアップは今年3月に「野菜カレー」、9月に「ビーフカレー」を追加。コンパクトで携帯しやすく食べ応えもあることから登山者にも人気で、アウトドア専門店でも売れているという。

 ただ、300円という価格でありながら軽いため、持ったときのお得感があまりないのが難点。店頭などでどれだけ本格感を伝えられるかが、さらなるヒットへの課題となりそうだ。

(文/山下奉仁=日経トレンディネット)