この秋冬商戦では、主要3キャリアが、「GALAXY S」や「IS03」をはじめとして、スマートフォンの投入を本格的に開始すると見られる。それゆえスマートフォンを“1台目”として購入する人も増えると考えられるが、スマートフォンの本格普及という点では、まだ決定的に欠けているものがあると感じている。

スマートフォンに積極的になったキャリア各社

  先日、NTTドコモがGALAXY S/GALAXY Tabを、auがIS03を発表したのはご存知の方も多いことだろう。GALAXY SやIS03は既に店頭でも予約受付を開始しているようで、今月から来月にかけて、これらの機種が投入されると考えられる。

  また、10月18日に開催されたauの冬商戦に向けた新商品発表会でも、IS03に加え、「REGZA Phone IS04」「IS05」「SIRIUSα IS06」と計4台ものスマートフォンを冬~春にかけて発売することを発表していた。

 スマートフォンへの取り組みが遅いといわれていたauだが、準備が整ったことで、スマートフォンの展開を本格化させると見られる。他キャリアの冬商戦発表会はまだ開催されていないが、ソフトバンクモバイルがHTCの「Desire HD」の投入を発表しており、各社ともにスマートフォンに注力した戦略を発表するものと考えられる。

  スマートフォンへの注力の動きは、ほかの場面でも感じ取ることができる。例えば、先日開催された「CEATEC JAPAN 2010」では、NTTドコモの代表取締役副社長の辻村清行氏や、KDDIの代表取締役執行役員専務の田中孝司氏らが講演していたが、彼らが提示したスライドにはスマートフォンが急増するという予測を示したグラフが掲載されており、いずれスマートフォンがフィーチャーフォン(現在の一般的な携帯電話)の出荷台数を追い越すだろうと推測していた。

  こうした予測をキャリア自身が示すというのは、最近まであまり見られない傾向だった。そうしたところからも、キャリア各社が今後スマートフォンを積極的に投入していこうと考えていることをうかがい知ることができる。

「CEATEC JAPAN 2010」におけるNTTドコモ・KDDIの講演資料より。キャリア自身がスマートフォンの急拡大を示すデータを見せるようになったのは大きな変化だ(画像クリックで拡大)