“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深~い世界をナビゲートする。

 今回紹介するのは「日付入りネーム(名前)印」。シヤチハタの「データーネームEX」だ。

 「データーネーム」というのは、同社の日付入りスタンプのシリーズ名。データは情報を意味する「data」ではなく、日付を付けるモノという意味の「dater」で、以前に紹介した名刺ケース「Dater」と同じ。EXはもちろんEXTRA(特別仕様)だろう。

 日本の会社員でネーム印を使わない人はほとんどいないと思うが、日付入りとなると管理職とか、なんかエライ人が使うイメージがある。私も手元にはいわゆる「シヤチハタ」の通称で親しまれている「Xスタンパー・ネーム9」はあるが、それといっしょに日付スタンプを捺すことも多いので、日付入りネーム印を検討していた。

 これまで日付印というと、あからさまにデスクの上で邪魔になるヤツが多かったので敬遠していたのだが、このデーターネームEXを見て、これなら引き出しに入るし、見た目にもスマートだ、と思って購入。最近は、基本的にはこっちをメインのハンコとして使うようにしている。やはりビジネス書類で日付が入っているのは何かと助かる。

 日付入りネーム印なんて、ユーザーの大半がビジネスパーソンのオジサンか、コンビニの店員や運送業者みたいな感じで、その存在は地味な製品。だが、実際に手にとって使いながら眺めてみると、「こんなにか!」と細部にまで作り込まれた製品であった。なかでもこの製品の作り込みは、“EX”の名を冠するだけのことはある。とにかくすごいのだ。

シヤチハタ「データーネームEX」。15号(印面サイズ15.5mm丸)と12号(印面サイズ12.5mm丸)がある(各2625円~)(画像クリックで拡大)