価格は2625円。中敷きに使用する消臭繊維の量を調節。高機能ながら、あくまで子供靴らしい手に取りやすい価格を目指したという(画像クリックで拡大)

 今年8月に、丸紅フットウエア(東京都中央区)の子供靴ブランド「IFME」から、「消臭機能付き子供靴」が発売され、注目を集めている。

 足の臭い対策というと、どうしても中年のサラリーマンを思い浮かべがち。しかし、「新陳代謝の活発な子供は、大人以上に足が臭うこともあるんです」と、同社のマーケティングマネージャー、浮島寿彦さんは語る。実際に、開発に先立って行われた「子供靴に求める機能」についての事前リサーチでも、「臭わない靴」という項目が、1位の「壊れにくい靴」と僅差で2位だったという。

 その結果を受けて、2年前から消臭機能付き子供靴の開発に着手。大阪市内のベンチャー企業プロジェ・ジャパンと提携、同社が開発した特殊繊維「MOFF」を中敷き部分に採用した。この繊維は、従来の「他の臭いでごまかす」「一時的に臭い成分を閉じ込める」という消臭素材と異なり、繊維自体が匂い成分を直接吸着、中和するもの。そのため消臭剤などに使用される活性炭よりも、臭いの吸着速度は20倍、吸着量は150倍という高い消臭力を持つ。この効果は、50回洗った後でも持続するという。

 今年の8月2日より、消臭機能靴の販売を開始。半年で5000万円の売上目標を掲げていたが、発売から1カ月で早くも突破。急きょ目標を倍の1億円に引き上げた。9月の中旬時点で、現在は6000万の売上実績を達成している。

 さらに、今後秋から冬にかけて、消臭機能付きの新商品を投入する予定。「秋冬ものの靴は蒸れて臭いがこもりやすいため、消臭機能の強みはより生きてくるはず」(同)と、さらなる売り上げ増を目指す。

 遠足や運動会など、子供が外で運動をする機会が多くなるこの季節。子供の足の臭いに悩むお母さんたちの救世主になりそう?

(文/森石 豊=Office Ti+)