皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。

 前回のコラムで、小学校に進学すると子どもにかかる費用がどれぐらい増えるかを説明しました。中学校に上がると、さらに教育費の負担は高まります。また、中学生、高校生を子に持つ親なら、教育費以外でもお金がかかることをよくご存じでしょう。

 例えば、服装です。小学校までは、親が買ってきた洋服を毎日うれしそうに着ていた子どもも、中学生になるころには、子どもなりのこだわりを持つようになります。子ども同士のコミュニケーションツールとして、携帯電話を欲しがるのもこの年ごろでしょう。

 外出はいつも親と一緒だった子どもたちが、いつの間にか子どもたち同士で出かけるようになり、親としては少しさみしく感じる時分です。それに付随して外食などの機会も増え、結果として、小遣いの金額も上がってきます。

 急激に視野が広がり、大人へのあこがれを抱き始めるこの時期。子どもの好奇心も旺盛ですが、そのすべてを満たすことは、あきらめたほうが無難です。悪い意味ではありませんが、思春期を迎えた子どもの好奇心は無限大なのです。お金も、時間も、夏休みも、あればあるだけうれしいと感じるのがこの時期なのです。

 この時期にまず最初にやるべきことは、これからの生活について、大人になりかけている子どもと、真剣に話し合うことです。ただ単に我慢を強いるのではなく、逆に湯水のようにお金を使うのでもない。「お金の使い方」について、子どもが納得できる適正レベルを考えることは、とても大切です。日々の生活の中の断片的な会話だけで済ませずに、まじめに「銀行のATMに行けば、無限にお金が出てくるわけではない」ことを、現実の問題として理解させるのがとても重要なのです。

 これをしっかりやっておけば、仕事や家事で毎日忙しく働いている父親や母親に対して、感謝の念を自然に持てるようになります。そして、何不自由なく、学校に行って学べることのありがたみを感じるようになります。高い授業料を払ってもらいながら、塾に行くふりをして遊びに行くなどという暴挙に出ることもなくなります。

 これは、勉強することや、有名な学校に進学することを強いるのではなく、子どもに自ら、前向きに人生を切り開いていく心を抱かせるための工夫の一つではないかと思います。

 さて、話がそれてしまいましたが、今回のコラムのテーマとなる中学生の教育費について、具体的な数字を見ていきましょう。