キヤノンが9月18日に発売するデジタル一眼レフカメラの中級機「EOS 60D」。バリアングル式液晶モニターや軽量化したボディーなど、従来モデルにはない特徴を多数備える(画像クリックで拡大)

 今年は、9月末に世界最大のカメラ機器展示会「フォトキナ」が開催されることもあり、デジタルカメラの新製品が各社から続々と登場している。

 なかでも注目されているカメラの1つが、キヤノンが8月末に発表したデジタル一眼レフカメラ「EOS 60D」だ。EOS DIGITALシリーズの中級機で、2008年9月発売のベストセラーモデル「EOS 50D」以来2年ぶりのモデルチェンジとあって、発売前から高い注目を集めている。

 価格.comの口コミ情報では「バリアングル式液晶モニターのEOS DIGITALを待っていた」「見えやすさにこだわったファインダーは魅力」「本体が軽くなったのがよい」と、全般的に高印象を得ている。だが、一部のユーザーからは「EOS DIGITALには『EOS 7D』という優れたカメラがあり、シリーズの中級機としては存在価値が見い出しにくい」という厳しい声も寄せられている。

 カメラファンはEOS 60Dのどの部分に注目しているのか、どのような点で機種選びに悩んでいるのかを、価格.comの各種データをまとめた市場調査支援サービス「トレンドサーチ」から探った。

シリーズ初のバリアングル式液晶を採用しつつ、本体を軽量化した

 EOS 60Dは、背面の大型サブコマンドダイヤルや、見え具合にこだわったペンタプリズム式の光学ファインダーなど、EOS DIGITALシリーズの中級機ならではの装備は健在だ。だが、シリーズ全体におけるポジションは従来と比べてややエントリーモデル寄りにシフトしており、EOS Kiss DIGITALシリーズの購入を検討している層もターゲットにしている。ポジション的には、EOS Kiss X4とEOS 7Dのちょうど中間にあたり、同じ中級機のEOS 7Dとの差を明確にしたといえる。

EOS DIGITALシリーズのラインアップ。これまで「2ケタ型番のEOS DIGITAL=中級機」という位置付けだったが、EOS 60Dはエントリー層もカバーする機種として幅広い層に訴求する(画像クリックで拡大)

 EOS 60D最大の特徴が、EOS DIGITALシリーズでは初となるバリアングル式の液晶モニターだ。コンパクトデジカメ「PowerShot」シリーズでは古くから採用してきたが、キヤノンのデジタル一眼レフカメラでは初採用となる。

 口コミ情報を見ると「バリアングル式液晶を採用するよりも、ファインダーにこだわってほしかった」という声も見られた。だが「特に動画撮影時にはありがたい存在。一眼レフカメラのスタイルは動画向きではないが、バリアングル式液晶のおかげで三脚に据えての撮影がやりやすくなる」「花のマクロ撮影時、無理な体勢をせずに撮影できるのはありがたい。お腹が大きくなってきた身にとって、かがんで撮影するのはとても大変だから」と、バリアングル式液晶モニターを評価する声が多かった。

 EOS 50D以前の中級モデルでは、マグネシウム合金製のボディーを採用してきた。だが、EOS 60DはEOS Kiss DIGITALシリーズと同じプラスチック製のボディーを採用している。「2ケタ型番のEOS DIGITAL中級機なのに、ボディーがプラスチック製とは情けない」という声もあったが、「EOS 7Dの性能には満足しているが、やはり重い。中級機がマグネシウム合金である必要性が感じられず、プラスチックであることのデメリットはない。ボディーが軽いのは何よりの魅力」と評価する書き込みも見られた。

▼「EOS 60D」の口コミ掲示板でよく出てくるキーワード

EOS 60Dの口コミ掲示板で語られるキーワードを見ると、旧機種にあたる「50D」よりも、上位機種の「7D」がよく出てくるのが分かる。ユーザーは旧機種からの改良点よりも、上位機種との差が気になるようだ
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▼「EOS 60D」の口コミ掲示板で語られている上位10製品

実際にどのような製品と比較されているかのランキングでも、EOS 7Dが1位になった。7位以下に出てくる「EOS Kiss 7」などは昔のフィルムカメラであり、誤って検出されたものと思われる
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