去る8月23日、日本通信はiPhone 4用のmicroSIM「talking b-microSIM」を提供すると発表した。だが国内で販売されているiPhone 4は、ソフトバンクモバイルのSIMロックがかかっているため、利用することはできない。そうした中で日本通信がこのような商品を投入した狙いは、どこにあるのだろうか?

iPhone 4でNTTドコモの回線が利用できる

 iPhone 4やiPadなど3G通信機能を備えた最近のアップル製品には、通常のSIMカードよりサイズが小さいmicroSIMという規格のSIMカードが採用されている。そのため、通常のSIMカードをそのまま挿すことはできず、専用のSIMカードが必要になる。

 だが日本においては、iPhone 4、iPad共にソフトバンクモバイルのSIMロックがある形で提供されているため、ソフトバンクモバイル以外からmicroSIMカードは投入されていない。かつてNTTドコモがiPad向けにmicroSIMの投入を検討していたものの、iPadがSIMロックありで発売されたことから、投入を断念した経緯もある。

 だがここに来て、日本通信がiPhone 4向けに「talking b-microSIM」というmicroSIMカードを投入すると発表した。これは同社がすでに投入している、音声通話と300kbpsのデータ通信が可能な「talkingSIM」をベースとしたもの。単にmicroSIM化したというだけでなく、YouTubeやUstreamなどの動画アプリケーションを利用した時は通信速度を高速化させるなど、iPhone 4専用に動作をカスタマイズしているのが特徴だ。

 日本通信はMVNOとしてNTTドコモから回線をレンタルしており、ソフトバンクモバイルより充実したNTTドコモの回線網を利用できる。またソフトバンクモバイル回線では利用できない、iPhone 4をモバイル無線LANルーター化する“テザリング”機能にも対応するなど、通信回線の品質・自由度もうたっている。

「talking b-microSIM」のWebサイト(画像クリックで拡大)