自社の店舗のATMを持たないネット銀行は、ATMの利用や銀行振込などの手数料が安いのに加え、定期預金の利用も有利だ。事業コストが低い分、一般銀行よりも預金金利が高めに設定されており、より多くの利息を得られる。

 ただ、ネット銀行といえども定期預金に利殖の魅力は乏しい。メガバンクより金利は上回るものの、10年ものの定期預金でさえ金利は年1%に満たない。元本割れのリスクをとる運用をしなければ、年1%のリターンすら得られないのが現実だ。

 それでも当面使う予定のないお金をタンスや普通預金に眠らせておくくらいなら、「とりあえず1年もの」の定期預金をお勧めしたい。メガバンクの1年定期預金の金利は普通預金と変わらないが、ネット銀行なら100万円を1年預けることで、コーヒー1杯分の利息を食事が楽しめる程度にまで増やせる。

 主要ネット銀行4行のなかではソニー銀行が有利だ。普通預金の金利は年0.02%と低いが、1年ものの定期預金なら年0.45%と、メガバンクの7倍の利率で運用できる。100万円を預ければ、1年後に3600円の利息(税引後)を手にできる計算だ。

 今なら住信SBIネット銀行も狙い目だ。2010年9月30日までのキャンペーンだが、1年定期の金利が年0.5%になる。3年ものなら年0.6%、5年ものなら年0.7%だ。但し長期の定期預金には、将来金利が上がったときに、より有利な条件で運用できるチャンスを逃すデメリットがあることを心得ておこう。

■ネット銀行の円定期預金の金利
銀行名
(定期預金商品名)
普通預金 定期預金
6カ月
定期預金
1年
定期預金
3年
定期預金
5年
定期預金
10年
ジャパンネット銀行
(ネット定期)
0.080% 0.190% 0.230% 0.240% 0.320% 0.570%
住信SBIネット銀行
(円定期預金)
0.060% 0.270% 0.300%
0.500%
0.240%
0.600%
0.290%
0.700%
取扱なし
ソニー銀行
(円定期預金)
0.020% 0.400% 0.450% 0.283% 0.355% 0.702%
楽天銀行
(定期預金)
0.050% 0.180% 0.230% 0.210% 0.240% 取り扱いなし
(参考)
三菱東京UFJ銀行
(スーパー定期)
0.040% 0.050% 0.060% 0.080% 0.100% 0.250%
三井住友銀行 0.040% 0.050% 0.060% 0.080% 0.120% 0.400%
みずほ銀行 0.040% 0.050% 0.060% 0.080% 0.100% 0.250%
※表示利率は預金額が100万円の場合に適用される8月26日現在の年あたりの金利
※住信SBIネット銀行の赤字は2010年9月30日預入分までに適用されるキャンペーン金利