六厘舎「朝つけ定食」(720円)。つけ麺のつけ汁は、朝専用に作られたあっさり味。つけ麺以外は全て食べ放題で栄養満点だ(画像クリックで拡大)

 朝からラーメン店に行く「朝ラー」と呼ばれる文化が、都内で流行している。もともと静岡の一部の地域や福島の喜多方には根付いていた朝ラーだが、今年に入り都内でも早朝からオープンするラーメン店が目立ち始め、昼時のピーク時とはまた違った活気を見せているようだ。

 「朝食は元気の源です。忙しいビジネスマンたちに朝から力をつけてもらいたくて、朝ラーメンを始めました」と、『六厘舎TOKYO』の広報・中島健史さん。朝メニューは8:00~10:00(L.O.9:45)までで、「朝つけ」(580円)のほか、朝つけとごはん・納豆・生卵・おしんこ・ねぎをセットにした「朝つけ定食」(720円)を提供。東京駅構内という立地のため朝から平日はビジネスマン、休日は観光客などで賑わう店内。朝メニューは平均100杯前後を売り上げているそうだ。

 4月に新橋でオープンしたばかりの『ヒノマル食堂 つけ麺なおじ』では、開店当初から朝メニューをスタート。「始発から終電まで開いている店にしたかったので、開店は朝6時から。10:00(L.O.10:00)まで朝メニューです」(店長・佐藤幸樹さん)。メニューは「朝ラー」(500円)のほか、九州産の新鮮な地鶏を使用した親子丼とのセットメニュー「朝ラーセット」(650円)、つけ麺と親子丼のセット「朝つけセット」(700円)。親子丼は朝だけの限定メニューだけに、8割方はセット注文だそう。「ビジネスマンやお台場で遊んだ帰りの若いカップルなど、多くのお客様にご利用いただいています」(佐藤さん)。

 また『桂花ラーメン 新宿ふあんてん』のオープン時間は、なんと早朝4時。「3月下旬に始めた当初は6時半の開店でしたが、開店前からすでに行列ができていたので、4月下旬から4時に。歌舞伎町が近いので、仕事帰りのホステスさんやホストの方、ニューハーフのお客様が多く、こういった水商売の方々のクチコミで認知が高まりました」(店長・斉藤竜平さん)。同店では「朝ラーメン」(500円)、ごはんの上にチャーシューをのせた「ふあんてん丼」(500円)のほか、全メニューの注文が可能だ(朝限定メニューは10:00まで。L.O.10:00)。

 3店舗とも朝メニューは当初の予想を上回る好調な売り上げがあるとのこと。「今後ますます朝ラーの習慣を、業界全体で広めていきたいですね」(ヒノマル食堂 つけ麺なおじ店長・佐藤さん) 早朝オープンのラーメン店が常識となる日も、遠くはないかもしれない。

(山下陽子=Office Ti+)