究極の目標は「ミリオンマイラー」だが、現実的には……

――櫻井さんはマイル獲得術についての本を数多く出している“マイル名人”ですが、ここまでマイルにのめりこむ動機はどこにあったのでしょうか。

櫻井 雅英 氏

櫻井雅英氏(以下、櫻井):私がマイルをため始めたのは1993年からです。この頃、日本の航空会社は国内ではマイレージプログラムを実施していませんでしたが、初めての海外出張でノースウエスト航空(現デルタ航空)のマイルがたまりました。

 その後海外出張が増えたうえにノースウエスト航空の提携クレジットカードを利用したので、何年かあとに、家族を連れた初めての海外旅行がマイルで行けました。

 マイルにのめりこんだのは、この無料旅行の楽しさがきっかけですね。これに味を占めて「マイルをためて家族旅行へ行こう」と思い、大量にため始めました。

――その当時、櫻井さんはマイルをどのぐらいためていたのですか。

櫻井:最もたまったときで、数百万マイルですね。

――数百万マイルですか!?

櫻井:累計すると、ですよ。しかし当時は、年間でも50万マイル以上はたまっていました。マイルを使った海外旅行は、家族4~5人で10回近くも行くことができました。

櫻井氏の最新著書『最強のマイレージ(ANA&スターアライアンス編)』(USE)(画像クリックで拡大)

――今年公開の映画で、ジョージ・クルーニーが1000万マイルをためる主人公を演じた『マイレージ、マイライフ』が面白かったのですが、それと似たような人生ですね。

 ちなみに映画と同じく、数百万マイルもためたユーザーに対しては、航空会社のサービスは変わるのでしょうか?

櫻井:世界には大韓航空やユナイテッド航空など、「ミリオンマイラー」といって、生涯に100万マイルをためると特別な会員になれる航空会社はいくつかあります。ミリオンマイラーになると、空港ラウンジに一生無料で入ることができるほか、常に座席をアップグレードしてくれるなど、特別のサービスが数多く用意されています。

 ただしミリオンマイラーになるには、飛行機の搭乗実績で100万マイルをためる必要があります。例えば、日本から米国への片道でたまるのが約7000マイルなので、日本―米国間を70往復以上しない限りたまらないのです。日本と米国を毎月往復しても、約6年はかかります。1つの航空会社に限定してそこまでマイルをためるのは、さすがに難しい。

大韓航空では、ミリオンマイラーになると、毎年の誕生日に花のギフトが贈られるほか、航空ラウンジやファーストクラス専用のチェックインカウンターが使い放題で、専用問い合わせ電話も利用できる(ただし韓国のみ)など、さまざまな特典が享受できる(画像クリックで拡大)