前回紹介したボーズの5.1chホームシアターシステムは、ボーズらしいコンパクトでスタイリッシュなデザインと、そのスタイリングからは想像がつかないパワフルな重低音に圧倒された。だが最も低価格なモデルでも約20万円と、ホームシアター初心者にはちょっと手を出しづらい価格帯とも言える。
そこで今回は、ホームシアター初心者でもよりチャレンジしやすいオンキヨーの2.1chホームシアターシステム「BASE-V30HDX」を紹介したい。前回「リアル5.1chの迫力〜」を採り上げておきながら、左右のフロントスピーカー+サブウーファーというミニマム構成を紹介するのには理由がある。それはBASE-V30HDXが最大で5.1chまでアップグレードできるからだ。
BASE-V30HDXは、AVセンター(AVアンプ)の「SA-205HDX」とフロントスピーカー「ST-V30HDX」2台、サブウーファー「SWA-V30HDX」のセット製品。同社のオンラインストア「ONKYO DIRECT」での販売価格は7万4800円だ。
BASE-V30HDXの魅力は、オーディオ・ビジュアル的にスタンダードな構成を採っている点にある。
ホームシアターシステムを組む場合、テレビやプロジェクターなどの表示装置や、BDレコーダーなどの再生装置のほか、AVアンプとスピーカーシステムが必要になる。プレーヤーとアンプ、スピーカーシステムという構成はオーディオシステムも同様だ。
好みの音色を奏でるスピーカーシステムを選び、それをドライブするために最適なアンプを決める……これこそがオーディオ・ビジュアルの愉しみと言える。だがスピーカーは星の数ほどあるし、価格もピンからキリまで幅広い。AVアンプこそメーカーもモデルも限られるものの、その組み合わせを試してみるともなると、予算だけの問題では済まなくなってしまう。よほどオーディオ・ビジュアルが好きでないと、勘所をつかむのもままならないかもしれない。
かといって、サブウーファーとAVセンターが一体になったエントリーモデルの場合、ステップアップしていくことが難しい。一体型ではスピーカーを好みに合わせて買い替えたり、AVセンターをアップグレードするといった楽しみ方ができないからだ。その点、BASE-V30HDXはAVセンターと2.1chスピーカーシステムの組み合わせなので、オプションのセンタースピーカーを追加したり、リアスピーカーを他社のモデルで組み合わせるといったこともできる。アップグレードするかどうかは別として、それができるということが重要なのだ。
BASE-V30HDXを選んだ理由はほかにもある。HDMIの最新規格1.4aに準拠し、3D Blu-rayの伝送(左右2チャンネルの映像をHDMIケーブル1本で伝送)やARC(オーディオリターンチャンネル:HDMIケーブル1本でテレビの音声をAVセンターに出力できる規格)に対応。各社のHDMIリンク機能との連動も可能で、ロスレス映像フォーマットもDolby TrueHD、DTS HDマスターオーディオの双方に対応。「ゆくゆくは3D対応テレビ&BDレコーダーをそろえたい」というユーザーも安心して購入できるスペックとなっている。











