「こどもじゃず」(apart\.RECORDS/1500円)。「ねこふんじゃった」や「森のくまさん」「かえるの合唱」など日本人なら誰でも歌ったことのある、おなじみの童謡15曲を収録。子どもから大人まで幅広く楽しめる(画像クリックで拡大)

 童謡をジャズでアレンジしたCD「こどもじゃず」(apart.RECORDS)が話題を呼んでいる。今までありそうでなかった異色の取り合わせだけに、1月中旬、雑貨なども取り扱う複合型書店「ヴィレッジヴァンガード」などで限定的に発売を開始すると、予想外の売れ行きをみせた。現在までに約3万枚の売り上げ枚数を記録。発売から1カ月ほどで売り上げが急増すると、一時は在庫切れになる店舗もいくつか出たという。このような企画モノのCDとしては、異例の売れ行きだ。

 「店内でかかっているのを聞いて気に入り、そのまま購入していくというお客様が多いです。童謡という耳慣れたアイテムなので、お子様に限らず老若男女幅広いお客様に人気があります」とヴィレッジヴァンガード下北沢店CD担当の山本夏実さん。下北沢店ではCDコーナーだけでなく、誕生日などのプレゼント商品を集めたバースデーコーナーにも置かれているため、出産祝いなどプレゼント用に購入する人も。

 歌っているのはROCO。これまでにもポップな曲調を中心としたCDをヴィレッジヴァンガードで発売しており、サブカル色の強い個性的な店舗ならではの客層から支持を得ていた。今回、童謡という新たなジャンルを手がけたことになるが、雰囲気のある優しい歌声とうまくマッチしたため、幅広い層にアピールすることに成功したようだ。

 「誰でも知っている曲をアレンジしたことで、今までROCOを知らなかった人たちにも聞いてもらえるようになり、新しいファン層を獲得したようです。ネットでも話題になり、ジワジワとクチコミで人気が広がっていきました」(山本さん)。

 5月末には「こどもじゃず2」も発売されており、こちらも好調な売れ行き。懐かしいけど新しい、童謡とジャズがコラボした心地よいサウンドにますます注目が集まりそうだ。

(文/山下陽子=Office Ti+)