日常生活の中で銀行はお金を預けるだけでなく、送金・決済の手段としての役割も大きい。家賃や仕送り、通販代金の支払いには銀行振込を利用している人も多いだろう。

 ネットバンキングなら振込も便利だ。銀行のATMに並ばなくても、パソコンや携帯電話で好きなときに手続きできる。ここでも一般銀行とネット銀行の使い分けをおススメしたい。振込先の口座に応じて、振込元の口座を使い分ければ手数料を節約できるからだ。

 たとえばメガバンクでは、振込先が自分と同じ銀行の口座(同行口座)であれば手数料は0円〜105円で済む。しかし他の銀行(他行口座)への振込となると、210円〜420円の手数料がかかる(ATMまたはネットバンキングによる振込の場合)。ネット銀行を併用すれば、この他行口座への振込手数料を節約できる。

 なかでもオトクなのが住信SBIネット銀行で、他行口座への振込が月3回まで無料だ(楽天銀行の口座への振込を除く)。4回目からは1回につき150円かかるが、振込額が3万円以上ならメガバンクより安上がりだ。他のネット銀行も、他行口座への振込なら160円〜252円とメガバンクより安い。

 楽天市場などでショッピングすることが多いなら、楽天銀行の「ハッピープログラム」という優遇サービスに入っておこう。預金残高が10万円未満でも同行宛の振込が月1回無料になり、買い物代金の振込手数料を節約できる。加えて、楽天グループのサービス利用で付く「楽天スーパーポイント」を振込手数料の支払いに使えるようになり、失効期限が迫ったポイントをムダにせずに済む。

 こうした利点の一方で、ネット銀行は一部を除いてATMを使った振込ができない点に注意しよう。公共料金や電話料金などの、口座振替払いに対応していないことも多い。送金手段として使い勝手を損なわずにコストを下げるには、ネット銀行と一般銀行の口座を併用するのが賢明だ。

■ネット銀行の振込手数料
銀行名 振込手数料
(ネットでの手続き)
ATMからの振込 自動振込サービス
ジャパンネット銀行 ○同行宛=52円
●他行宛・3万円未満=168円
●他行宛・3万円以上=262円
三井住友銀行
(105円+三井住友銀行の振込手数料)
あり(設定無料)
住信SBIネット銀行 ○同行宛:0円
○他行宛:150円(3回まで0円)
※イーバンク銀行宛は1件150円
<取り扱いなし> あり(設定無料)
ソニー銀行 ○同行宛=0円
●他行宛=210円
三井住友銀行
(105円+三井住友銀行の振込手数料)
なし
楽天銀行 ○同行宛=50円
●他行宛・3万円未満=160円
●他行宛・3万円以上=250円
<取り扱いなし> あり(設定無料)
※「同行宛」は振込元と同じ銀行の口座、他行宛は振込元と異なる銀行の口座への振込を指す