iPadの国内版発売開始からすでに2週間が経過した。すでに入手した人も多いだろうが、購入者の声やインターネットなどで評判を聞いて「やっぱり便利そうだから買おう」と購入を決めた人もいるだろう。

 だが、携帯電話回線が利用できる3Gモデルは在庫に余裕があるのに対し、携帯電話回線の契約や月々の利用料金が不要で使えるWi-Fiモデルは品薄の傾向が強くなっている。ショップにまとまった台数が入荷しても、その大半は予約注文分に回されてしまうという。今から予約しても、入手できるのは6月下旬以降になると回答されるケースもあるようだ。

国内でも販売が始まり、大きな注目を集めるアップルのiPad。残念ながらほとんどの販売店ではWi-Fiモデルは予約販売のみとなり、欲しいと思っても今すぐには入手できない(画像クリックで拡大)

 手に入らないとなると、どうしても欲しくなってしまうのが人情だ。そのようなユーザーの強い味方となるのが、秋葉原の中古ショップだ。iPadの中古品や未使用品の入荷状況や販売価格、買い取り価格を調査した。

人気と品薄の影響で中古価格は高値安定。海外版の3Gモデルはプレミア価格に!

 中古品の販売と買い取りを実施しているイオシスの石山祐輔氏は「中古品はボチボチと入荷している」と語る。これまで買い取りに持ち込まれた国内版iPadはわずか十数台程度といい、思っていたよりも入荷数は少ない様子だ。だが「6月に入ってからだんだんと買い取り依頼が増えてきた。試しに購入してちょっと遊んでみたものの、飽きたからと手放す人が意外と多いようだ」と石山氏は付け加えた。

 中古ショップへの入荷が少ない理由は、国内版の買い取り相場がさほど高額ではない事情もある。例えば16GB版のWi-Fiモデル「MB292J/A」の買い取り価格は、各中古ショップとも3万5000円〜4万円前後が相場だ。新品価格(4万8800円)と比較して70%前後の査定評価は、決して悪い条件ではないものの、プレミアが付くほど高額ではない。同等スペックの海外版モデル(16GB版、Wi-Fiモデル)が一時期5万5000円以上の買い取り価格だったことを考えると、品薄感の漂うこの時期にしては比較的安め、というのが正直な印象だ。

 買い取り価格が比較的低い理由を、じゃんぱら D-Styleの末次 晃氏は「かつてのiPhoneやiPod miniの大フィーバーと比べ、iPadは極端な品薄状況が続く心配がないため」と語る。品薄な状況とはいえ、市場には十分な数量のiPadが出回っているうえ、予約して少し待てば確実に入手できる。こうした背景から、買い取り価格はさほど高額にならないようだ。

秋葉原の中古ショップには、iPadの中古品が早くも入荷し始めている。入荷数は多くなく、新品と比べて価格はそれほど安くないが、店頭に出すやいなや買い手が付く状態だという(画像クリックで拡大)

パッケージや本体の見た目は、先だって販売が開始された海外版と変わらない。パッケージの裏面に張られた製品名のシールを見ると、国内版であることが分かる(画像クリックで拡大)