乾燥機能が付き、節水性が高く、革製品やスーツなど水で洗えないものは除菌・消臭できるといった高機能の最新式洗濯機といえば、誰もがドラム式洗濯乾燥機を思い浮かべるだろう。ところが、こうしたドラム式ならではの機能を搭載したタテ型洗濯乾燥機が5月に相次いで発売される。

 2009年、洗濯機の国内出荷台数は約428万台。2010年もほぼ横ばいと推測されているが、そのなかでの乾燥需要は約30%とここ数年安定している。ただ、さらに詳しく見てみると、ドラム式が微減しているのに対し、タテ型洗濯乾燥機市場はわずかながら伸びを示しているのが現状だ。

 これは設置スペースが狭いためにドラム式を置けないという例が少なからずあることに加え、いまだ“外干し派”が多く、「乾燥は補助的に使うだけから、洗濯機は使い慣れたタテ型がいい」という“タテ型信仰”が根強いことにある。天気の悪いときや急ぎの洗濯物にのみ乾燥機能を使うのなら、ドラム式にする必要がないというわけだ。

 ただし、タテ型は構造上、洗濯時に水を大量に使うため、節水性の向上が課題。また、水で洗えない革製品やスーツなどを除菌・消臭できるなどドラム式ならではの機能をタテ型に望む声も多かった。

 こうした背景を受けて、三洋電機は“空気(オゾン)で洗う”というキャッチフレーズでおなじみ「AQUA(アクア)」のタテ型を発売。パナソニックはエコナビ機能やナノイーを搭載した省エネ・節水タイプのタテ型洗濯乾燥機を発売する。

 では、それぞれの製品の特徴を詳しくみてみよう。