“文具王”の異名を持ち、文具メーカーでユニークな商品を生み出し続ける高畑正幸氏が、最新文具の奥深~い世界をナビゲートする。<文具王のツイッターはこちら

 今回紹介するのは、カール事務器の2穴パンチ「アリシス」。

 2穴パンチというのは、見た目は地味だし、個人では持ってない人も多いかもしれないけど、オフィスで資料をファイリングする手段としては、最も普及した事務機器の1つだ。何十年も前から見慣れたこのパンチ。だが同社のサイトによると、この製品は「120年ぶりの構造革新」だという。

 これまで、穿孔(せんこう、穴を開ける)能力が20~40枚くらいで個人からオフィスまで幅広く使える汎用の2穴パンチには外観も能力もかさばり具合もそれほどの差を感じず、決定的にオススメの製品というのが正直なかった。しかし今回紹介する「アリシス」は、私が初めて「これなら絶対間違いない!」と言い切れる逸品である。

 アリシスは、既存製品の基本構成だけを残して全ての部品を再設計した、そんなパンチだ。では、パンチを選ぶ際には一体何が重要なのか、順に追っていこう。

カール事務機「ALISYS(アリシス)」。LP-20(穿孔能力20枚)とLP-35(穿孔能力35枚)の2タイプあり、色はそれぞれホワイト、レッド、ブルーの3色(画像クリックで拡大)