2010年4月1日、首都高速道路と阪神高速道路の高速道路料金が実質的に値上げされる。両高速道路では、05年10月1日から社会実験の一つとして、ETC搭載車に対し「平日昼間の高速道路料金の割引」の適用を始めた。社会実験の目的は、一般道路の沿道環境の改善や渋滞緩和。高速道路料金を値下げして利用者を増やし、一般道路の混雑を減らそうとしたわけだ。

 当初は一部の社会実験を06年3月31日までと定めていたが、結局割引期間は延長され、今年の3月31日まで約4年半にも渡り実施されてきた。利用者にとっては、もはや“割引後の料金=通常料金”という感覚になっていたはずだ。

 だが国土交通省は10年3月23日、この社会実験について「渋滞緩和効果が小さいため終了する」と発表。約1週間後の4月1日から、平日昼間のETC搭載車に対して、現金払いと同様に通常料金を徴収することになった。

 首都高速では現在、平日のETC利用率が87.9%に達している(3月22日から3月26日の平均利用率)。利用者の中には、土・日・祝日の高速道路料金(地方区間)が最大1000円になった昨年に、品薄のETCを苦労して取り付けた方もいるはずだ。これだけETCが普及した今、首都高速と阪神高速の高速道路料金が元に戻ることは、利用者にとって事実上の値上げといえる。

 紛らわしいのは、今回終了する料金割引が首都高速と阪神高速だけ、それも平日昼間だけということだろう。両高速道路でも、平日の夜間割引、日・祝日(阪神高速では土・日・祝日)の割引は継続する。また、その他の高速道路料金で行われている平日や休日の割引、森田健作千葉県知事の肝いりで実現した東京湾アクアラインの通行料金、全日800円(普通車)なども継続される。

 では4月1日以降、首都高速と阪神高速は、何時に利用すると一番お得になるのか。変更点をもう一度確認しながら、狙い目の時間帯について探ってみよう。

阪神高速道路-「料金割引社会実験」終了のお知らせ(PDFファイル、2010年3月23日)(画像クリックで拡大)