今どきの花嫁は、タトゥーに脂肪吸引、同じドレスで再婚……

 プチレダに訪れる客は「カップルの組み合わせもバラバラで、男性が12歳年下とかびっくりするぐらい変わった」(阿部代表)という今どきの結婚事情。そんなトレンディ(?)な変化を聞くと、例えば「花嫁のタトゥー」。留学先で勢いでいれちゃったというシロモノで、上腕から胸までばっこする「龍」の勇姿。「絶対誰にも知られたくない!」とのことで、隠す用に「半袖のボレロ」を分厚い生地で作ったが、普通のボレロだと前を開けて着るので「あら、それ脱いでステキなドレスを見せてよ」といわれるに決まってる……。深読みした和田デザイナーは「絶対脱がなくてよいボレロ」を考案した。

前が開かないように内側をボタンで止め、ドレスと同じ刺しゅうをあしらって、あたかもドレスとひと続きに見せかけた「絶対脱がなくてもいいボレロ」。「脱げないんですよというデザインにしたんです」(和田デザイナー)

 また、「これから脂肪吸引するのでそれに合わせて仮縫いをしてください」とスケジュールを打合せした40代の花嫁。最終的にウエストが10センチ近く細くなったそうです。

「あるなら使えばいいんじゃ?」みたいな……

 自分のウェディングドレスをリフォームして、再婚でもう一度着るツワモノもいらっしゃる。いずれも30代で、結婚→離婚→再婚まで短期決戦だったらしい。

 一人は白いウェディングドレスを白いまま、ホルターネックから流行のビスチェに直しただけ。彼も「ビスチェでいいんじゃない?」とのお墨付。靴もベールも「全部揃えたのでもったいない」と一式、晴れの舞台に再登板。

 もう一人はフルオーダーで作ったウェディングドレスを、2度目は白からオレンジに染めて、お色直しで再利用。「彼もいいって言ってる」そうで「サイズも全然お変わりなくって(笑)」と対応。

 「昔の男性ならイヤなはずだけど、女も変わったし男も変わった」(阿部代表)。今や花嫁の白い色はリセットの色。色を染めれば再リセットも可。そのうちいくつもドラマを秘めた色を重ね、いよいよ最後の色、 黒いウェディングドレスが日本でもお目見えするかも……? もちろん彼のお墨付。

著者

赤星千春(あかぼし ちはる)

「?」と「!」を武器に、トレンドのリアルな姿を取材するジャーナリスト。