新しく買うより価値あるドレスを大事に着たい

お色直し用のカクテルドレス(画像クリックで拡大)

うしろ姿(画像クリックで拡大)

 「母親の30年前のドレスをリフォームして着たい」という娘さんの動機は、「結婚生活が幸せだったおかあさまにあやかろうと」(阿部代表)という気持もあるし、実際に昔のドレスを拝見すると、その質のよさが何よりの理由ではと感じる。老舗のデパートの箱に入ったまま保管されていたドレスが多いそうで、「今はなかなか探せないような」(和田デザイナー)趣きのレースやビーズ刺しゅうに目を奪われる。なかには胸元のビーズ刺しゅうだけを残し、ほかは汚れていたためドレス全体をフルオーダーで作り替えた方もいるそうだ。

 プチレダでは、ウェディングドレスのお直しは7万円~、中心価格は10万円前後。「安くあげる」というより「いいものを大事に着たい」という気持だろう。父に嫁いで幸せだった母の花嫁衣装を受け継ぐ、世界にただ一つの私だけのドレス。それに特別な思いをこめるのではないか。(姉妹がいる場合はどうするんだろう……。早い者勝ちか?)

 では、なぜ今まで「母のウェディングドレスを娘が着る」ことがあまりなかったのか? 母娘リフォームの場合、母親の最多は60代。それより上の年代の結婚式は完全に着物だった。「この年代でも着物で挙げるほうがまだ多くて、ウェディングドレスをぼちぼち着るようになった頃。ドレスを着た方はたぶん働いていて、結婚がやや遅かったのではないかと思います。だからお式も洋風なのかもしれませんね」(和田デザイナー)。なるほど。

 最後に余談ですが、「ウェディングドレスのリフォーム」にはいくつか種類があるそうです。

 1)母のウェディングドレスをリフォ-ムして→娘のドレスに作り替える
 2)自分の白いウェディングドレスを染めて→自分のパーティードレスに作り替える

 そして、

 3)自分のウェディングドレスをリフォ-ムして→自分の2度目の結婚式にもう一回着る

 え……?