“母娘ライン”の改造ポイントを図解でチェック

 プチレダのデザイナー和田秀子さんに「母娘ラインのウェディングドレス改造ポイント」を図解していただきます。

プチレダBridal事業部デザイナー 和田秀子さんがウェディングドレス改造のポイントを図解(画像クリックで拡大)

昔のウェディングドレスの典型(a)。長袖でハイネック、ストンとしたスカートが特徴だ。シルエットはふわ~っとふくらんだ(b)に改造する(画像クリックで拡大)

【改造ポイント】エリも袖もとってビスチェにデザイン変更(c)。娘のほうが母親よりも背が高いので、すその長さをプラスしないといけない(d)。そのために全体の重心を下げ(e)、身頃を解体して丈の長さを捻出する(画像クリックで拡大)

「丈が足りないのをどう捻出するか」が腕のみせどころ

 ウェディングドレスの“母娘リフォーム”に多く見られる改造の第1のポイントは、「上身頃をビスチェタイプに変える」。第2のポイントは「娘のほうが母親より背が高いのでドレス丈を長くする」。改造図解の(d)部分だ。だがドレスのすそ上げを下ろしても丈がまだ足りないことが多い。ではどうするか?

布を「わ」にしておいたビスチェのパターン。身頃を解体し、このパターンがとれるところからとる(画像クリックで拡大)

ビスチェの展開図(画像クリックで拡大)

 「丈を出す」のに、普通のお直し屋さんだと、「長さが足りないから別の生地を足して身長に合わせましょう、みたいな単純なことをいわれる」らしい。こちらの店では、足りないすそ丈を「上身頃の布」も使って捻出する。デザイナーの細かい説明になるが、ワンピースタイプはもとのドレスの肩線をバストの上まで下げて(図解e)、全体の重心を下げる。下げるために身頃を解体する。そしてスカート丈に一部をまわし、残りの部分にビスチェのパターンをはめこんで、とれるところからどうにかとっていく。「この作業が普通はできないところです。とれないところは生地をはがせていただいて(生地と生地を継ぎ足す)、継ぎ目がわからないようにレースを張ったり、ビーズ刺しゅうでごまかすことも……」(Bridal事業部 和田秀子デザイナー)

 ……という「解体→捻出→時にはごまかす→再構築」の作業が母娘リフォームで一番重要なのだそうだ。そして「それでも丈が短いのでトレーンをつける」。これが改造の第3のポイント。 

 「トレーン」(train)とはバージンロードで「“引きずる用”の長いすそ」であります。(trainは「引きずっていく」を意味する「列車」と同じ語源)

 さあ! それではプチレダで手がけるウェディングドレス母娘リフォームの実例を拝見させていただきましょう。