ピエール・ガニェール氏

 “厨房のピカソ”と呼ばれる天才3つ星シェフ、ピエール・ガニェールが帰って来た。2010年3月19日、ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京・赤坂)の36階に、その名もズバリ、「ピエール・ガニェール」がホテルのメインダイニングとしてオープン。おそらく近い将来、ミシュラン3つ星の最有力候補となることは間違いない。

 ちなみに、ラスベガス、ドバイ、パリ、クールシュベル(フランス)、ソウル、香港、ロンドンと世界に7店舗を展開している彼の日本出店は、これが2度目のチャレンジとなる。1度目は2005年、南青山にオープンした「ピエール・ガニェール・ア・東京」だ。開店時には民放番組が密着ドキュメントを製作して、生中継までした。2007年秋、ミシュランガイド東京の日本上陸時には2つ星を獲得。ところがだ。日本でのパートナーだった運営会社の経営破綻で、09年8月に突然クローズした。ミシュランガイドからもピエール・ガニェールの名前は消えた。

 この衝撃の事件に関しては、レストランが閉店したまさのその日に、破綻した運営会社の社長に独占インタビューを試み、内実をつぶさに聞いたレポートをこの連載でも報じた。あれから半年余り。ピエール・ガニェールは、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンという新たなるパートナーと共に、不死鳥のごとく再起を果たそうとしている。ということで今回、東京を一望する絶景のレストランで、過去のあれやこれやと、そして新店にかける意気込みを聞いた。するとそこに、いくつかの興味深い事実が浮かび上がってきた。

●(2009.09.11)放送作家わぐりたかしの「食」ッキング!スクープ
 ミシュランガイド2010発刊直前、消えた有力レストランの謎

ピエール・ガニェール氏と筆者(画像クリックで拡大)