【必ず役立つ! 豊田直之の撮影“タイガーロール”】

風景写真は自然の「兆候」と「予感」を大切に

 撮影というのは、特に自然相手だととにかく待つことが大切。ただボォッーと待つのではなく、どのように変化するのかを常に考え、その兆候を見逃さないことが必要だ。このときも何が起きるかは全く予想していなかったのだが、大自然が目の前で繰り広げてくれるドラマを写し撮ることこそが、風景写真の醍醐味と言えるだろう。

鹿児島県出水市にある東光山公園。雨雲が遠くを通り抜ける。そこに夜明けの太陽の光が差し込み、虹が出た。公園内のレインボーブリッジ上に、まさに虹が出るという奇跡的な場面に遭遇した
【撮影データ】
キヤノンEOS 7D、レンズ:キヤノンEF-S10-22mmF3.5-4.5 USM、シャッタースピード:1/60、絞り:f6.4、ホワイトバランス:太陽光、ISO感度:400、三脚使用、偏光フィルター使用
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 刻々と変化する風景を前にして、とにかく五感をフルに働かせる。風を感じ、気温を感じ、音を聴き、においをかぐ。自然と一体感が生まれたときに、大自然はその姿を惜しみなく魅せてくれるのだ。

 雨、そこに日が差す。これは虹が出そうだという予感を持ち、どこかに出るはずだと探す。出たら、それをすかさず撮る努力をする。虹ははかなく、しばらくすればすぐにその姿を消してしまうからだ。

 その貴重なシーンを確実に撮るための支度も大切。むやみにISO感度をあげると画像データは粗くなりがち。そこそこの感度にとどめ、三脚を使おう。また、虹をきれいに撮るためには、偏光フィルターを用意するといい。

ちなみに、こんなところで撮影してました(画像クリックで拡大)

「Sさん。もう、虹が消えちゃいますよー」と造景さんが叫んでます(画像クリックで拡大)

注:タイトルの「タイガーロール」とは、食べ物ではありません。“虎の巻”のことです(笑)