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全身インパクト大な彼女。アイテム個々の色が薄いため、アクが抜けて優しい雰囲気が出ている(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 ファー帽子に始まり、リアルフォックスマフラー、毛皮ベスト、モコモコアクセサリーなど、徐々に上半身から下半身へ降りてきたファーアイテム。「UGG(アグ)」に代表される“内側モコモコムートンブーツ”の人気で、ついにシューズでも定着。そんななか、原宿ではファーを全面に押し出したインパクト大の「ファーシューズ」が台頭してきている。

 そもそも「細いパンツにゴツめのシューズ」は、どちらかといえば男性によく見られる組み合わせ。ボリュームのあるスニーカーをはいてベロを出したり、ブーツインして細いパンツの裾との境界線をうまく処理したりするワザは、サロンボーイのお家芸的スタイリングだ。

 一方、女性はスキニーパンツに、ヒールなど細い靴を合わせるのが定番。レングスをぎりぎりまで伸ばし、スッキリとさせて足長効果を狙う。ブーツインする時は、ジーンズのシルエットを描くようなシャープな靴が好まれる傾向にある。

 そのトレンドがボリュームあるシューズに移り始めたのは、「HUNTER」などのレインブーツが人気になり始めてからだろう。機能性重視の無骨さが注目を浴び、ボリュームのあるシューズにパンツをインするスタイルが浸透。夏に多用されたこのスタイルは「UGG」「emu」といった内側モコモコムートンブーツの登場で冬にも拡大した。それが今回のファーブーツ人気につながったと思われる。

 もともとファーは、防寒目的でムートンブーツの内側に使われていた。折り返して“チラ見”させるなどアクセントとしては活躍していたが、それが表に出た理由はやはりボリューム感の一言に尽きるだろう。ブーツは表面がつるんとしており、見た目はシンプルなデザインが多い。そのため、太いパンツに合わせた途端にボリューム感が薄くなり、特色がなくなってしまう。