今回メタル斬りするのは、「BENNIE BECCA」「MONKEY MAJIK」の和洋混成ユニット、新たにアップテンポな楽曲にチャレンジした「一青窈」です。邦楽と洋楽の絶妙な配合比率とは?

 また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」3月号(表紙・黒木メイサ)では「IMALU」「関根麻里」「北乃きい」を分析しています。こちらもどうぞ。

 ここ最近、J-POPの世界では、ボーカルの「音色」が、ますます曲の大事な要素になってきているよね。

 きっかけを作ったのは、みんなもよく知ってるPerfumeの大ブレイクだったと思います。ちょっと前だったら、J-POPの中でのボーカルエフェクトは、音程を調整して、声がよりきれいに聴こえるように使われる場合がほとんどでした。でもPerfumeのエレクトリックボイスが大人気になって以来、いろんなジャンルのJ-POPアーティストたちが、音色をいじくることの可能性に気づいて、どんどん新しいアイディアに挑戦しはじめてるじゃん。

 BENNIE BECCA は、女の子2人組のヒップホップユニットBENNIE Kと、アメリカ人の女性シンガーBECCAがコンビを組んで結成したユニットです。彼女たちのデビュー曲『Dreamer』の中では、CICOさんの早口のラップ風なボーカルパートにエフェクトが使われていました。曲全体のガールズロック風のノリとも相性が抜群で、にぎやかなパーティっぽい雰囲気をますますポップに盛り上げてくれてます。

 この曲は、音色のほかに、「音量」に対するこだわりも感じました。一番のポイントは全体の音量のミックスバランスで、バックのオケの音量を控えめに絞ってる代わりに、BECCAとCICOのボーカル音量をすごく大きめにミックスしてるんだよね。

 本当なら「少しアンバランスかも?」っていうくらいのデカさなんだけど、この曲の場合、前向きなメッセージの歌詞がいちばんの聴かせどころだから、思い切ってわざとやったんじゃないかな。そのおかげで英語の歌詞もクリアに聴き取りやすくなってるから、大正解だったと思うよ。

BENNIE BECCA
『Dreamer』
女の子2人組のヒップホップユニットBENNIE Kと、アメリカ人の女性シンガーBECCAによるユニット。「歌詞は前向きな、めちゃくちゃいいメッセージ。分かりやすい単語ばかり使っているから、英語の勉強にいいかもね」
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