新しい料金施策やiidaブランドの新製品など、auが春商戦に向けたさまざまな取り組みを打ち出している。スマートフォンやiPadなどの新デバイスに注目が集まる中、それらに消極的なauに対する疑問の声は少なくない。だが携帯電話を語る上で、スマートフォンがすべてではないというのもまた事実。そこで、春商戦に向けたauの戦略を改めて分析してみよう。

学生とその家族にターゲットを定めた「ガンガン学割」

 auは2010年1月20日、春商戦に関する戦略の説明会を開催。新たな料金施策として、学生とその家族を対象としたキャンペーン「ガンガン学割」が発表した。

 これは、auを新規契約、あるいは契約している学生に対し、ガンガンメールの料金プランである「プランE」または「プランEシンプル」の基本料を3年間半額にするというもの。プランEシンプルの場合、基本料が390円で利用できるようになる。さらに、ガンガン学割を契約している学生の家族がauを新規契約して「家族割」を申し込むと、その家族に対してもガンガン学割が適用されるという。

 学生向けの割引施策といえば、auは過去、学生向けに基本料や通話料が半額になる「ガク割」という割引オプションを提供し、大きな話題となったことがある。今回の施策は恒久的なものではなく、2月9日から5月9日までのキャンペーンとなっているほか、既述の通り、料金プランがプランE(シンプル)に限られ、「誰でも割」または「スマイルハート割引」の契約が必要という条件も付いている。だが、学生だけでなくその家族に対しても適用されるメリットは大きい。

 KDDIの執行役員 コンシューマ営業統括本部長の湯浅英雄氏は、このキャンペーンを展開するに当たり、「近年の携帯電話の純増数は春商戦に山場を迎えており、特にこの時期は学生の新規契約が増えることから、学生に向けた施策を展開した」と述べた。指定通話定額(ガンガントーク)とガンガンメールといった最近の施策が揃うことで、若年層が携帯電話に求める“定額で安価”という要素が整い、こうしたキャンペーンが展開できるようになったのだ。

携帯電話の契約数は3月の春商戦にピークを迎え、かつこの時期は学生の契約が多いという(画像クリックで拡大)

学生に向けたキャンペーン「ガンガン学割」。期間中に契約すると、プランEまたはプランEシンプルの基本料が3年間半額になるもので、対象は学生だけでなくその家族にも広げている(画像クリックで拡大)