2009年7月、鳴り物入りで商用サービスを開始した「WiMAX」。最大通信速度、下り40Mbps、上り10Mbpsをうたう高速モバイル通信サービスだ。携帯電話網を使う従来型のモバイル通信サービスと違い、WiMAXはIEEE802.16という通信規格を利用している。言うなれば、電波の届く範囲が広い無線LANのようなもの。電波を受信できれば、自動的にインターネットに接続される。インテルが正式にサポートしたこともあり、モバイルノートやネットブックを中心にWiMAX対応モデルが次々と登場している。

 通信速度が速く、料金も比較的安い。パソコンを持ち歩くモバイルユーザーなら、WiMAXは非常に気になる存在だろう。もちろん筆者もその一人だ。昨年のことになるが、WiMAXを含めたデータ通信サービスについての特集記事を執筆する機会があった。記事では、正式サービス開始前にWiMAX対応端末を入手し、新宿駅周辺と東京駅内などで通信速度の速さを計測。各社横並びで、通信サービスとしての使い勝手や利便性を比較している。

 記事執筆前は、新しいWiMAXが既存の通信サービスを押しのけて一番のおすすめになると思っていたのだが、結果は違った。サービス開始前だったとはいえ、エリアは大都市圏に限られ、対応エリア内にも、細切れのように非対応エリアが多くあった。通信速度も思っていたよりも遅く、室内などではパソコンを置く場所によって速度がコロコロ変わる。テストを続ける中でWiMAXの印象は「まだまだ荒削り」「ムラのあるサービス」へと変わっていった。

 正式サービス開始から半年。期待の星だったWiMAXサービスは、使えるサービスへと成長したのか? 当時と同じ場所へ出向き、全く同じ通信テストをしてみたい。

通信テスト環境は、普段持ち歩いている富士通の「FMV-BIBLO LOOX R」と汎用WiMAX端末の「AtermWM3200U」(画像クリックで拡大)

WiMAX端末と接続ソフトが稼働していると、無線LANのように自動的にインターネットに接続する(接続ソフトの設定メニューで、自動接続機能をオフにすることも可能)